【パタハラ裁判やってます】〜本人訴訟、しあわせのチカラに〜

全方位型労働被害者、元社畜による実話を元にした実話です。ブラック企業で働いている方、これからブラック企業と闘わんとしているあなたへのバイブル

第66話 和解後

解雇の和解後 和解から程なく賃金相当額から所得税や社会保険料を控除し約200万弱の振り込みが履行された。しかし、ここから今までに受給していた6ヵ月分約100万円の仮払い失業保険手当を返還しなければならないし、弁護士の成功報酬が発生する。最終…

第65話 解雇撤回。その代償

刑事事件の方は、起訴か不起訴か決定したら検察から告訴人である俺に連絡通知が来るようなのですがまだ来ていません。 書類送検から2ヵ月経つのでそろそろかなと思うんですが。気長に待ちましょう。 さて、民事の方は前回、こちらが和解可能な和解条項を作…

第64話 ついに書類送検された!

労働基準監督署に告訴状を提出してから約6ヵ月。8月初旬。労働基準監督官から、会社と代表者と部長を書類送検したという連絡がきた。いやー、長かった!労基署さんご苦労様です。 お世話になりました。数日後、労働局のHPに新着情報にてプレスリリースとし…

第63話 逃げ道は塞いだつもり

抜け目ない和解案 和解条項案を作成しながら、 言葉巧みにごまかした説明をされるリスク。従業員の大半を朝礼に出席させないリスク。やらずにやったことにしてこられるリスク。 これらを回避する手段を考えた。 履行が必ず確認出来るように、原告本人又は代…

第62話 あれも無理これも無理

謝罪の担保 弁護士を通じて指摘と確認をすると、1.HPへの経緯と謝罪の掲載は出来ない。2.復職であれば退職日を決めて復職しなければ応じられない。1日のみ出社してあとは退職まで有給休暇にしてほしい。3.従業員への周知について、履行を担保する方法を考え…

第61話 努めて穏当に

被告からの回答がきた。 新しい選択肢 要旨は次のとおりであった。 ①被告は普通解雇を撤回して、雇用契約を和解日で会社都合の終了とする。 ②被告は次の文書を従業員に配布して周知する。 原告の退職願を受けて退職処理するのが穏当であったところ、会社が予…

第60話 これまでの裁判記録を閲覧に行った話

裁判所も信用しない 期日が終わった2日後。この頃は裁判所に対する信頼を失くしかけていたので、これまでの裁判記録を閲覧をすることにした。裁判記録の閲覧とは、民事訴訟法(訴訟記録の閲覧等)第91条1項 何人も、裁判所書記官に対し、訴訟記録の閲覧…

第59話 御用聞きに来たのか

それほど時を待たずして書記官に呼び戻された。 誠意ってなに 裁判官:被告代理人と話をしました。俺さんの条件で和解に向けて前向きに検討したいとのことです。 今日は決裁者である被告の代表者が来ていないので、持ち帰って検討したいということです。俺:…

第58話 正しい秩序

被告代理人弁護士が部屋を出ていき。 やっと言えた 俺:まず、私としてはこれまでの主張に自信を持っていますので判決でいっこうに構いません。 最初の期日前に訴外で、あとは先回の期日と、こちらも譲歩を示した上で2度も和解の機会を被告に与えました。ど…

第57話 夏休みの宿題みたいだ

6月の末。 5回目の期日の日がやってきた。和解の件について裁判官とやりとりをしないといけないこともあり、若干の緊張感と憂鬱感。いつも通り、提出した準備書面や証拠の確認がたんたんと進んでいく。 争点整理メモ そしてこんな発言が。 裁判官:そろそろ…

第56話 判決にこだわる理由。

先生からの連絡後から期日までの間、今一度整理し見つめ直し考えてみることにした。俺が判決にこだわっている理由についてや、今後について。 金銭解決は当事者しか救われない 本件は固定残業制度を含む雇用契約の不利益変更に応じないこと、また本来当然発生…

第55話 しつこい和解勧告

次回に向けた準備書面を提出し終え、期日直前、弁護士の竹下先生から連絡が。裁判官から先生に電話があり、まだ俺の和解を迫っているとのこと。最終判断を伝えたはずなのに...。まだ和解の話を出してくるのか。俺は気が立っていた。 法曹界の常識なんてクソ…

第54話 タイムカードは絶対

反論の準備 磯野の和解が成立した後、俺達はその前回の期日で被告から提出された書面に対する反論を準備した。被告から日報の日時を指定した具体的な言及もあったが、それについては日報を読み返したところ全てが的を射ないものであり、全て説明がつくもので…

第53 話 それぞれの道

磯野の和解 部屋に戻ると社長が疲れた様子で座っていた。 裁判官から相当厳しいことを言われたのか、自分の立たされている状況、分の悪さをようやく理解したのか。 うなだれている?諦め? いや、投げやりというのが表現としては一番しっくりくる。そんな様…

第52話 和解へ誘導する裁判官

ブラック社長登場 第4回期日。部屋のドアを開けると、社長の姿が。 社長:おう、ご無沙汰やなぁ平静を装うかのように笑顔で語りかけてきた。こちらは背筋を伸ばし表情を緩めることなく小さく返事をし、席に着く。遅れて書記官と裁判官が入ってくる。そうし…