【パタハラ裁判やってます】〜本人訴訟、しあわせのチカラに〜

全方位型労働被害者、元社畜による実話を元にした実話です。ブラック企業で働いている方、これからブラック企業と闘わんとしているあなたへのバイブル

第116話 そこまで言うなら貰ってやるか。

被告は着々と弁済供託の準備を進め、上申書と供託書の写しを送ってきた。ちなみに上申書って?準備書面と何が違うのって方もいるかもしれないので説明しておきます。訴訟の一方当事者が自己が求める判決を得るための主張を文書にしたもので訴訟法に定められ…

第115話 弁済の充当

とりあえず、弁済供託無効の主張を裁判所に提出した。上申書第1 和解提案として原告は、被告上申書記載の金額での和解を受け入れるつもりはありません。原告としては、判決を求めます。 第2 弁済の申し入れとして被告は、上申書記載の金額を弁済供託する可…

第114話 一部弁済供託と付加金

弁済供託を無効にすることはできないだろうか。いろいろ調べてみると、弁済供託は原則として債務全額であることを要すること、履行遅滞にあるときは遅延損害金も併せて供託すること、全額でない場合には当該一部についても弁済の効果は生じない(不足額が僅…

第113話 弁済供託

尋問期日のあと裁判官から心証を開示されよほど厳しいことを言われ、分の悪さを完全に理解したのか、ここにきて被告が和解と一部弁済を申し入れてきた。以下、先生からのメール↓被告弁護士から、弁済をしたいので口座を教えてほしいとの書面が届きました、ご…

第112話 時間外労働と法内残業。

先回からのつづき。先生からのメールを解説します。その前に前提として、残業には、「時間外労働」と「法内残業」があります。 「時間外労働」は、労働基準法で定められた労働時間(原則は1日8時間、1週40時間)を超えて行われた残業のことをいいます。…

第111話 営業停止当日の様子と請求額の拡張

3日間の営業停止期間どうだったかというと、想定以上に社内の反発が強かったのかモデルハウスは結局休業になりました。本社にて、3日間会議室に皆でこもり、それぞれのアイデアで広告チラシのデザインをつくり、それを発表し合うということをやったそうで…

第110話 展示場閉めますか?それとも会社閉めますか?

後日、内通者の元に、行政からメールが再度届いた。『複数の問い合わせがある事から行政庁としては会社の認識が甘いと感じざる得ません。許可取消しは行政庁としても不本意ですので改めて社長へ認識の確認を行います。その際、個人名は隠して社員より問い合…

第109話 やる気MAXブラックです。

営業停止が決まり内通者からメールが来ていた。社長から従業員に送られたメールが添付されていた。皆様へお知らせ今朝の朝刊記事の通り、3日間の営業禁止処分となりました。業務禁止ではなく営業停止です。モデルハウスも本社も施工現場も普段通りです。具…

第108話 処分は忘れた頃に

証人尋問から2日後、松田さんから一通のLINEが。松田さん:被告会社が3日間の営業停止処分になるそうです。な、なんだとΣ(・□・;)一体何をやらかしたんだw懲りねえな!当局のホームページには処分についてのお知らせが。確認してみる。下記のとおり建設…

第107話 告白

しばらくして、書記官に呼ばれ被告側と入れ替わりで再度入室。裁判官:被告には厳しいことも言って、原告側の要望は伝えました。さすがに満額近い金額というのは難しいけども、どういった提示が出来るか検討させてほしいということで。原告の皆さんは判決を…

第106話 ファイナルアタック

証人尋問に引き続き、弁論準備期日(非公開)裁判官:先ほど、本日で口頭弁論終了の旨伝えましたが、後藤部長と社長の尋問は、裁判の便宜上、とりあえず俺さんの事件での採用としております。そのため、後藤部長と社長の尋問調書を作成したあと、他4名様の…

第105話 証人尋問終了!

また間隔が空いてしまい更新待っていた方すいません。令和最初の更新になります。GWはしっかり休めましたか?では、続き書いていきますね。裁判官:被告代理人から他にありますか。被告代理人:社長がスポットだよとおっしゃった携帯メールのやりとり、社長…

第104話 社長の反対尋問

社長への反対尋問書いていきます。原告代理人:まず刑事記録についてお聞きします。刑事記録については真実を述べたということでよろしいですか。社長:述べたというより、担当官が書いたのを認めたってことです。原告代理人:甲58号証ないし甲60号証示…

第103話 社長の主尋問

社長の証人尋問です。主尋問一気に書きたいと思います。宣誓の描写は割愛しますね。では。被告代理人:原告の皆さんがこの会社に入るとき面接をされておりますね。社長:はい。被告代理人:これは社長がされてるんですか。社長:はい。被告代理人:従業員を…

第102話 松田さんの反対尋問

松田さんの尋問の続きです。反対尋問から被告代理人:残業代のことで会社に聞いたことがあるというお話があったんですけど、採用面接の時に残業代について社長に聞いたことはないんですか。松田:当然、残業代については職務に対する対価だと思いますのであ…