【パタハラ裁判やってます】〜本人訴訟、しあわせのチカラに〜

全方位型労働被害者、元社畜による実話を元にした実話です。ブラック企業で働いている方、これからブラック企業と闘わんとしているあなたへのバイブル

第16話 労働と賃金の関係

前回の続きから


業界、職種の理屈


後藤部長:今皆が不利益になるんじゃないかと思っている点を確認していけばいいんじゃないですか。みんな残業はしなきゃいけない、残業代が出ないのは分かっている。それが営業だ。そこは共通認識でしょ?



俺:共通認識では無いですね。



松田:それはいつ共通認識になったんですか?例えばいつ説明されたんですか?


後藤部長:そんなの最初っからじゃない。
最初の面接の時から。


俺:面接の時にはうかがってないです。


松田:少なくとも面接の時にそんな話は無かったですね。


俺:もしそれがあったというなら証明していただきたい。(`・ω・´)キリッ



社長:いいんだいいんだ、理屈言うな。してないって。皆さんが無いっていうなら仕方ないって。俺はそのつもりでいた。業界の常識、当たり前のことだから。営業に残業代出している会社なんて無いから、それを前提に話するがな。これは常識
基本的にこの業界で働いている以上はね。



俺:では皆さんは、労働と賃金についてどう考えてるんでしょうか?後藤部長、山下課長も含めて教えていただきたい。



社長:私は皆さんが自分のチャンスを生かして勝ちとるものだと思うよ。



俺:そういう漠然としたことじゃないんですけども、社長個人のお考えは分かりました。山下課長はどうですか?



山下課長:働き方にもいろいろとあると思うんですけども、製造業なんかですと時間管理をされてラインに立ってというのが、時間が賃金に換えられるそれが労働の対価だと思っていますが、まあ私がこの会社に入って感じたのは、まあ成果主義だっていう位置づけです。



社長:当然当然。



山下課長:と言っても生活がありますので、最低限の賃金は支払われていると思います。



俺:では、後藤部長は?



後藤部長:私は難しくは言えないけども、賃金ていうのは自分以外が決めるものだと思っている。それを稼ぎたいそれを上げたいっていうんだっ

たらやっぱり成果を出す。結果を出してその上でまわりが判断する。それに納得できなければ辞める。それだけのものだと思っている。そんな難しく考えていない。まあ自分が決められないし。まわりが決める。それに納得できなければ辞める。それだけのものだな。

労務提供と対価



松田:いや、違うんですよ、今概念の話ではなくて労働と賃金の関係なので皆さんの話はちょっと違いますよね。

労働と賃金の考え方ですけども、当然雇用契約ですので雇用契約の範囲内で当然労働者は労働提供をして、使用者はその対価として賃金を支払うということですよね。

その労働条件っていうのが、先ほど出た労働条件通知書に書かれている範囲であったり、就業規則の範囲ってことになります。

当社であれば定時9時から18時、これあの1時間休憩を含むっていうことですね。でその間に対していくらの給料を支払うっていうような雇用形態だと認識してます。ここには固定残業っていう話は無いです。

定時を超過するようなものに対しての説明っていうのは一切無かった。


俺:ということは、それを超えた分どうなるかっていうところが先ほどの労働とその対価っていう話に繋がります。その超えた部分ていうのは残業ってことになるのが一般的だと思います。



社長:いやいや、私の考え方はね、時間関係無しにやるんだよと、営業は成果主義だからね。営業が残業代ちょうだいだなんて聞いたこともない。


松田:個別の話や業界の話であったり、自分はこうだっていう話じゃないんですよ。
雇用条件に対しておかしいですよねって法律の話をしてるんで。
この業界とか営業職についてはそれを除くって文言が無い限りは、やはりこの業界はとか、営業はっていうこと言い出したら多分皆言うと思いますよ。
業界とか、営業職はって話は何か営業会議をしているんであればそれでもいいと思うんですけども、そもそもそこに話が集約しないので、意味が無いと思いますよ。




つづく


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