【パタハラ裁判やってます】〜本人訴訟、しあわせのチカラに〜

全方位型労働被害者、元社畜による実話を元にした実話です。ブラック企業で働いている方、これからブラック企業と闘わんとしているあなたへのバイブル

第18話 退職願

前回のつづき


やられる前にやってやる

面談を終えた俺達は、その日の業務を淡々とこなし、定時きっかしにタイムカードを押した。


そして、面談の内容、その後の部長の般若のような形相からもうこのまま会社で働くのはなかなか難しいであろうことをどことなく悟った。


もしかしたら解雇されるのではという予感。
もし解雇されれば、次の就職に差し支えるかもしれない。いろいろ予想もしない面倒が降りかかるかもしれない。


そこで、俺達は退職願を出すことにしたのだった。



退職願

平成26年〇月△日

〇〇ハウス株式会社
代表取締役   〇〇〇〇殿
 
所属        営業部
氏名    〇〇〇〇      

この度、下記のとおり退職致したくよろしくお願い申し上げます。


退職希望日    平成       月       日予定

有給、代休の消化後


退職の理由

一身上の都合


貸与支給品その他は、退職日迄に返却致します。

以上


俺と磯野は次の就職先を特段準備していなかったから日付は空欄にした。有給、代休がたっぷりあるはずなので、その間になんとかすればよいと考えていた。退職理由については正直に書くより、一身上の都合と書くのが大人の対応と考えた。

松田さんはもう次の職場の内定を得ていたので、退職日は次の入社日の前日にしていた。



そうして、書き終えた俺達はお互いに目配せし、一斉に部長の席へ。


俺:後藤部長。退職願です。お願いします。ビシッ!

磯野:僕もです。ビシッ!

松田:私もです。ビシッ!



部長はそれを手に取り、大きな溜息を一つした後
一言。

部長:とりあえず預かる。協議して結論は後日。
明日は土曜日なのでいつも通り直接、モデルハウスに出勤して仕事をするように。




この日が解雇を通告される前日となった




つづく。

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