前回のつづき
再び弁護士事務所へ
解雇されて数日後。以前相談した弁護士事務所へ。
また来ることになるなんて( ̄▽ ̄;)
ブラック企業相手に話し合いで解決しようなんて考えがそもそも甘かったか。
しかし、どう考えても裁判になればこちらにかなり分があるだろう。証拠もかなり自分達で集めた。いろいろと録音もある。
いっそ弁護士は頼まずに本人訴訟もという考えも。問題は費用だ。
労働審判なら安いけど、労働審判をしても今回は解決せずに結局訴訟になることが明白なため最初から訴訟にする方針。
以前の相談の時に聞いていた訴訟の場合の弁護士報酬は、着手金無し成功報酬として取れた金額の4分の1。いろいろ調べたけど、大体18%~25%ぐらいが相場みたい。
(その他に、事務手数料が3万~5万と実費、裁判期日5回を超えると1期日につき+数万円、裁判所へのタクシー代などの経費)
裁判費用は勝てば相手に払わせられることが多いんけど、これはあくまでも訴状提出時の印紙代とかで、弁護士報酬は勝っても負けても自己負担なのだ。これは勘違いしている人がかなり多いと思う。
(不法行為による損害賠償請求などで弁護士報酬も認められるケースはあるらしい)
なんとかうまいこと言ってまけてもらおう!
松田さんの告白
3人で弁護士に会い、以前相談してからこれまでのことを説明。
弁護士:え!?解雇されたんですか?それは大変でしたね。過去の判例を見ても解雇はなかなか認められるものではないのでほぼほぼ無効になるとは思いますが。
無効になった場合には、解雇されてからもずっと従業員として地位があったことになるので、その間の給料分を貰うことができます。これをバックペイと言うんですが、アルバイトでも何でも次の仕事をしたり探したりしたりした時点で復職の意思が無いことになるのでその場合はそこからはバックペイが無くなります。
そのあたりその生活とかは大丈夫ですか?
俺:まあ、覚悟はしてます。多くは無いですが貯金と雇用保険の失業給付でなんとか。
磯野:僕もです。けどなるべく解雇の件は早く解決したいです。
松田:実は僕だけ解雇されてないんですよ。
俺:えー!?
磯野:えー!?
松田:次が決まってるなら君は解雇はやめておいてやると言われて。あれから帰って妻に話したら俺さんと磯野さんに申し訳ないから、今からでも解雇されてこいって怒られましたけど。
俺:いや、それはそれでよかったじゃないですかw
磯野:うんw
まけてもらえないでしょうか
弁護士:とりあえず、未払いの残業代について時効が進んでいきますのでまずは急いで次の給料の支払い期日までに内容証明郵便で請求をした方が良いのですが、依頼されますか?
俺:先生、それなんですけど、証拠もかなり自分達で集めてきましたし、この手の裁判は本人訴訟でも結果はあまり変わらないと聞きますし、自分達で出来ることはなるべくやるので成功報酬のパーセンテージまけてもらったり出来ないものですか?
弁護士:それは出来ないですね。当事務所ではしたこと無いです。
かなり即答。オワタ\(^o^)/
弁護士:ただ、未払いと解雇で2件分なので、本来別々の依頼と報酬になるところ、その2件分の事務手数料を1件分にするのと、少し工夫出来ないか上に掛け合ってみます。お待ち下さい。
磯野:僕はあまり法律とか分からないし、依頼しようと思う。
松田さん:僕もそのつもりです。
俺:そうするか。
弁護士:先程の件大丈夫でした。未払い残業代と解雇の件、取れた金額の4分の1。事務手数料は1件分で。
よろしいですか。ありがとうございます。では契約書作ります。
契約書に署名捺印。
弁護士:では早速内容証明作成し、文章メールしますので、確認して下さい。OKであれば送付しますので。
俺:よろしくお願いします。
磯野:お願いします。
松田さん:お願いします。
納得した上で署名したので、後悔は無かった。
気を悪くされる事務所もあるかもしれないが言うだけ言ってみた方がいいと思います。弁護士もプロなのでそれでムカつく客だからとか報酬が減ったからと仕事に差をつけることはないと思います。
もしかしたらまけてくれる事務所もあるかもしれませんよ( •̀ᴗ•́ )
つづく。
次回 雇用保険と健康保険について