【パタハラ裁判やってます】〜本人訴訟、しあわせのチカラに〜

全方位型労働被害者、元社畜による実話を元にした実話です。ブラック企業で働いている方、これからブラック企業と闘わんとしているあなたへのバイブル

第25話 裁判を傍聴したよ

俺達よりも前に残業代請求のため会社を辞めた2人が先に起こしている裁判の第1回口頭弁論が始まるということで傍聴に行くことにした。


弁護士さんの話によれば、今後俺達が訴状を出した場合、被告が同じで請求内容も大体同じであるため彼らと同じ期日でまとめて俺達の裁判も行われ合わせて審理されることになるだろうとのこと。


裁判がどういうものなのか、会社はどんな主張をしてくるのか。見ておきたい。
松田さんが2人から期日を聞いておいてくれていた。


裁判所に到着。


開廷表をチェックし、部屋番号を確認。



部屋に入ると裁判官以外はみんな揃っており準備万端のよう。
弁護士の竹下先生と目が合う。傍聴に行くことを特に伝えて無かったので少し驚いた様子。軽くお互いに会釈。
被告代理人(相手の弁護士)は結構年配のベテランだ。なんでも弁護士会の中では結構偉かった人だそうな。
傍聴席には他にオタクっぽい傍聴人が2人。どこにでもいるんですね傍聴マニア( ̄▽ ̄;)


裁判官が入ってきた。その瞬間みんな起立。
慌てて俺達も起立。裁判官が礼をしたら礼をして裁判官が座ってみんな座る。なんかそういうしきたりみたいです。



裁判官:では始めます。原告代理人は訴状記載のとおり陳述でいいですか?


竹下先生:はい、訴状記載の通りで。陳述します。


裁判官:はい、陳述しましたと。



いやいや、ちょっと待て!陳述してないだろ!と心の中でツッコミをいれた。
(民事訴訟の場合は、簡略化のために、事前に提出されている書面の場合は陳述しますと言うだけで、裁判で読み上げたことになるらしいです)


裁判官:被告代理人答弁書のとおり陳述でいいですね。


被告代理人:はい。答弁書のとおりです。


裁判官:じゃあ被告は原告の請求棄却、追って答弁ということで。原告から出ている書証確認します。  


その後みんなブツブツ言いながらファイルをペラペラしたり原本確認させたり。


裁判官:原告代理人から何かありますか?


竹下先生:残業代の計算書提出してますが、残業代計算する上で休日と週の始まりが分からないので休日カレンダーが欲しいのですが。あると思うのですが事前交渉時に被告会社に連絡しても出してもらえなかったので。


裁判官:被告代理人どうですか。


被告代理人:被告会社に確認します。


裁判官:被告代理人は今後どういった点を争う予定ですか。


被告代理人:まず事業場外みなし労働制の適用ですね。


やっぱりきたー!


裁判官:そうですね。そこが争点になりそうかなと思います。他になにかありますか。


被告代理人:あとは、労働実態を。


裁判官:労働実態というと。


被告代理人:原告が残業としているところ本当に仕事している実態があったのかという点で。


裁判官:どのようにされるつもりですか。やり方はいろいろあると思うんですが。


被告代理人:うーん、それはどういうふうにできるか分からないのでそれも含めてこれから...。 


裁判官:例えば1日のうちこの時間帯は業務外として、あとは全体に当てはめて概算で引いていく方法や、しっかり1日1日日報などを元に全ての日について労働した実態が無いであろう部分を突きつめていく方法なんかが考えられるかなと。後者は大変だと思いますがやられるおつもりかなと。やられるならそれはそれで良いと思いますが。


ちょっと平然と何を言ってるのか分からない^^;
人が一生懸命働いた残業時間を概算で削るとかw
そんなのありなんですか?


被告代理人:基本的には1日1日について。出来ない部分については概算も。1人については途中で部署が変わったりもしているので、まだちょっとどうやったらよいか分かりません。


裁判官:分かりました。では次回期日を決めましょう。1ヵ月後ぐらいでどうでしょう。


被告代理人:もう少し先でお願いします。


裁判官:では〇月〇日でどうですか?


竹下先生:お請けします。


被告代理人:差し支えます。


どんどん延びていくw


期日のやりとりが続き


裁判官:では次回期日〇月〇日で書面提出は1週間前の〇月〇日で。被告代理人は訴状に対する認否を提出するということで。


大体15分ぐらいで裁判終了。



終わったあと竹下先生とやりとり。


竹下先生:見にこられたんですね。内容分かりました?


俺:なんとなく大体は。


竹下先生:みなしと労働実態で争うということで、全面的に争ってくる姿勢なので思っていたよりちょっと時間かかるかもしれません。


俺:どれくらいですか? 


竹下先生:もしかしたら1年ぐらい、、、。


俺:長いですねw


竹下先生:解雇については生活もあるでしょうし和解の線も考えながらなるべく早くしたいと思います。


俺:お願いします。



つづく。

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