次回期日の約1週間前の5月中旬、被告から準備書面⑸が届いた。
とりとめのない内容のためざっくりと。
原告の契約実績は、上司の寄与によるところが大きく、原告の貢献度は10%程度。
後輩を指導するどころかむしろ悪影響を与えていた。
根拠が無い上に主観的なひどい悪口ですね^^;
悪口言う相手に譲歩とは
次回期日の3日前。
慌てた様子で弁護士の竹下先生から電話がかかってきた。
竹下先生:俺さん、今裁判官から連絡があって、前回期日で次回期日までに検討して下さいと言われていた和解できる条件について文書で出して欲しいと言われまして。
俺:向こうから先にこれで和解して下さいっていう内容出すのが道理じゃないですか?
竹下先生:たしかにそうなんですが。期日では被告も条件を出してくると思います。
裁判官が仰るには被告も多少は譲歩する姿勢を示しているので、こちらの条件が知りたいということのようで。
俺:うーん。(和解する気は全然無いが、ここであまり頑なだと解決に向けた柔軟な姿勢が無いととられるのも心証的には不利なのか?)
竹下先生:磯野さんは和解も考えてみえるので、少し譲歩して賃金の6ヵ月分ということで和解条項を作成しようと思いますが、俺さんは次回期日で和解するつもりが無いから提出しませんでしたと言ってもいいかもしれません。
俺:6ヵ月分では、おそらく和解にならないですよね?
竹下先生:そうですね、そこからのお互いの歩み寄りで着地点を探ることになると思います。
俺:じゃあ同じ条件で私の分も提出しておいて下さい。これ以上は譲歩しないということでいきましょう。
無いとは思いますが、丸飲みしてきた場合はもう仕方ないですが。
竹下先生:おそらく満額認めてくることは無いので大丈夫だと思います。急いで作成して出しますね。
俺:お願いします。
意に沿わないまま和解に向かって外堀が埋まっていくような気がした。
期日は解雇から、約7ヵ月半。こちらが提示する和解条件は賃金6ヵ月分。1.5ヵ月分の賃金を譲歩した金額である。
丸飲みされませんようにと祈りつつ期日を迎えるのであった。
つづく。