【パタハラ裁判やってます】〜本人訴訟、しあわせのチカラに〜

全方位型労働被害者、元社畜による実話を元にした実話です。ブラック企業で働いている方、これからブラック企業と闘わんとしているあなたへのバイブル

第105話 証人尋問終了!

また間隔が空いてしまい更新待っていた方すいません。令和最初の更新になります。
GWはしっかり休めましたか?

では、続き書いていきますね。


裁判官:被告代理人から他にありますか。

被告代理人:社長がスポットだよとおっしゃった携帯メールのやりとり、社長がたまたま頼みたいことがあり、頼んだことでたまたまこういったことがあったということで、日常業務ではないという意味でよろしいですよね。

社長:はい。

被告代理人:社長はそもそも会社動いてる時に夕方の時刻っていつもみえるんですか。

社長:私はこの5、6年は大体7時ごろには退社するようにしてます。

被告代理人:そうすると、その時間は原告の皆さん営業だから、会社に戻っている人もいるしまだ戻ってない人もいる。

社長:いろいろですね。社内全体見渡しても、僕は誰が何をしているか全然分からない。自分もいろいろやってますので、余り関知しないで帰ってましたね。

被告代理人:終わります。

裁判官:裁判所からいくつか質問します。車両手当なるものが支給されている方がいるみたいですけどこれはどういうものですか。

社長:自分の車を持ち込んだ人には2万円会社で手当出しているんです。これ車両手当です。

裁判官:手当が出ない方は会社の車を使っているということですか。

社長:そうです。あとは著しく外に出ない方もいます。

裁判官:朝礼での社内ルールの1ページの読み上げ、これは間違いないですか。

社長:読み上げたり、読み上げない日もあったんじゃないですかね。毎回かどうか僕も確認してない。いつからか読み上げるようになったり、やめたりとかいろいろしてます。何が何でもとかあまり考えていない。

裁判官:刑事事件になったり、今回の裁判だったり、そういったところ踏まえてなにか変えたところはありますか。

社長:もちろん36協定結んで、監督署の担当官に書面で労働契約結ばなきゃだめですよ言われて、それらが刑事事件の決め手ですからきちっとして法に従うようにしてます。

裁判官:今は残業代の支給しているんですか。

社長:残業しないように工夫してます。事務員さんはみんな定時で帰るっていうね。月曜日は8時半に朝礼やるけど、その分終業時間くりあげて早く帰るとか決めてやってます。

裁判官:ただ営業の方とかはやっぱりお客の都合あって夕方訪問したりで遅くなるんじゃないですか。

社長:それは時間が何十時間とか決まっていて、その分給料に入ってますよと。

裁判官:つまり固定残業代みたいな形でやっていると。基本給に含むのか手当なのか分かりませんが。

社長:そうです。社会保険労務士さんいれて、整備してもらいましたので、まあいいかなと思っているんですけどね。他社さんと大体同じような感じになったと思いますけどね。今どこもかなり一生懸命に整備してますからね。大体横並びにしないと社員も入ってきませんしね。

裁判官:本件では労働時間争われていて、それから展示場と訪問は事業場外みなしだと

社長:この件は、とにかく皆さん入社した際に、時間は自由にするんだよ、自分でコントロールしろよって。夜になってもそれはもう自分の時間でコントロールしなさいよという話していて、要するに成果が上がれば金払うからって、そういう大きな2大方針でやってきたので。

裁判官:ただ今はいろいろ改められたということなんだけども、本件に関しては残業代支払うっていうお考えはないのかなということなんですが。

社長:感覚的に無いんですけど、法で裁かれてこれだけ払わないかんよと言われたら払う必要あると思うんですよね。

裁判官:え、、はらう(;゜0゜)(口パク)

社長:当然法律に従う、なにがなんでもじゃなくてね。

裁判官:では本件の結果については真摯に受け止めて。

社長:もちろんそうです。

裁判官:では払わなくちゃいけないという結果であればそれに従うっていう考えってことですか。

社長:もちろんそうです。

裁判官:はい、わかりました。結構です。
双方、他にはよろしいですか。主張証拠も出尽くしかと思いますので本日で結審の方向でよろしいですかね。

原告代理人:構いません。

裁判官:被告もよろしいですか。

被告代理人:そうですね。

裁判官:では、このあと20分後に弁論準備室で最後の弁論準備手続期日開きますのでお集まりください。

以上、尋問期日終わり。

民事裁判には珍しいことに4人か、5人ぐらい一般の傍聴人がいたのですが、そのうち1人が帰り際に「ひっでえ会社だなぁ」と言いながら帰って行った。客観的にみてやはりそういう印象なんだなと安心した。

裁判官の社長に対する最後の質問は、あなた判決になれば負けますよって言っているように思えた。

このあとの弁論準備期日というのは、これまでの裁判を踏まえた最後の和解干渉である。裁判官にとってはなんとかあのながったらしく七面倒な判決を書かなくて済むように双方を歩み寄らせ折り合いつけて解決するためのラストアタックである。

次回はその状況書いていきたいと思います。




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