【パタハラ裁判やってます】〜本人訴訟、しあわせのチカラに〜

全方位型労働被害者、元社畜による実話を元にした実話です。ブラック企業で働いている方、これからブラック企業と闘わんとしているあなたへのバイブル

第7話 雇用契約書を奪還する

こんばんは。元社畜です。


来てくださってありがとうございます

松田さんと磯野



前回のお話では登場人物が増えましたので、ここで整理しておきたいと思います。
(ちなみにもちろん仮名)


磯野くん
設計営業部の同僚。2歳年下。社歴は元社畜より1年長い。歳も近く仕事でもお互い助けあってきたので1番親密。社歴が長いので一応先輩。

松田さん
営業設計部の同僚、結構年上で歳は40代。前職ではバリバリの営業で管理職もやっていたが、不況の煽りを受け、ゼロスタートで転職してきた。入社して半年ぐらい。なので結構年上だけど仕事的には後輩。
個人的に勉強しているようで、労働法規や民法などに若干明るい。




では前回の続き

雇用契約書を取り戻せ

さあ、署名して提出してしまった雇用契約書を取り戻さなくては!おそらく総務課長の山下が持っているはずだ。


ただ、これが簡単そうでなかなかタイミングや切り出しが難しい。


こういう動きが直属の上司である営業設計部の後藤部長、会社の体制にすっかり染まっている入社歴の長い社員達に勘ぐられるのは非常に厄介なものである。


現時点でなにか体制批判者、造反者のような見られ方が広まるのは、身の振り方が定まっていない以上はとりあえず避けたい。


機を待つ。

山下課長がいて、後藤部長や他の社員も殆どいないタイミング。



なかなか来ない。



3日、4日、5日...。



早く取り戻したい。あんなものを持たれている状態が続くのは本当に好ましくない。


1週間以上待ちようやくそのタイミングがやってきた。この機を逃してはいけない。山下の席まで急ぐ。

俺:山下課長、今ちょっといいですか。

山下課長:はい。どうしましたか、俺さん。

俺:この前社長に提出した雇用契約書、お持ちですか?

山下課長:はい、私が持っていますよ。

俺:あれなんですけど、よく内容確認していなくて。一旦返して欲しいんですけど。内容確認したらお返しします。まだ出していない人もいるみたいですし問題無いですよね?

山下課長:そうですか。では一度お返しするので内容確認したら返して下さい。必要ならコピー取って構いませんよ。

(雇用契約書を受け取る。受け取ればもうこちらのものだ)

俺:ありがとうございます。仕事もあるので空いた時間で内容確認するのでしばらく時間下さい。

山下課長:分かりました。


確認する。
日付はまだ記入されていない。であれば会社もコピーを取っていないはず。一安心。
その足でコピー機へ行き、コピーを取る。

そして、、、

原本をシュレッダーにかけ抹殺!

こんなものは存在しててはいけない。返すつもりもない。これでもうこの雇用契約書は消えた。


あとは野となれ山となれ、その後の対応はこれから考えよう。



次回に続く。

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