【パタハラ裁判やってます】〜本人訴訟、しあわせのチカラに〜

全方位型労働被害者、元社畜による実話を元にした実話です。ブラック企業で働いている方、これからブラック企業と闘わんとしているあなたへのバイブル

第66話 和解後

解雇の和解後

和解から程なく賃金相当額から所得税や社会保険料を控除し約200万弱の振り込みが履行された。

しかし、ここから今までに受給していた6ヵ月分約100万円の仮払い失業保険手当を返還しなければならないし、弁護士の成功報酬が発生する。
最終的に現金として手元に残るのは和解金額の4分の1程度になる。


早速ハロワに返納へ。振込みも可能だったようだが振込み手数料がかかるので、少し恐いけど現金をハロワに持っていき領収していただいた。
失業保険の受給記録が抹消されたため、申請すれば再度通常の失業手当を受給できる状態になった。

朝礼


そしてついに現従業員に対し今回の解雇事件の顛末を周知する朝礼の日がやってくる。
俺は出席せず弁護士に出てもらうことにした。
今さら会社に行っても良い思いをすることは一つも無いと思ったからだ。朝礼の様子は弁護士が撮影してくれるのであとで観ることが出来る。

この朝礼の真意もみんなに理解されることは無いし、何も変わることは無いのだろう。物言わぬ人は結局言わぬのだから。
解雇という形だったが、突然に俺達が辞めたこと(辞めるきっかけを作ったこと)でシワ寄せがかかり大変な苦労をした方もいるだろう。

現従業員にとっては、もう過ぎ去った過去のことなのだ。ブラック会社や代表者に一矢報いたヒーローでも代弁者でも無い。
平準通り安定した毎日が続いているところに過去のことを蒸し返して正してみたところでただの迷惑者だと自覚している。

ただ、


正しいとは何か。


そこに影を落したい。
考えるきっかけを与えたい。
ただそれだけだ。

労働者は労働力を売り使用者は賃金を支払う。
この関係においては立場は対等なのだ。
ここを誤れば正されるか相応のペナルティを受けなければならない。看過されてはならない。



朝礼での周知が履行され、弁護士からの報告の電話が鳴る。


この報告から、会社の大変な裏切り行為が発覚するのだった、、、。


つづく。

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