【パタハラ裁判やってます】〜本人訴訟、しあわせのチカラに〜

全方位型労働被害者、元社畜による実話を元にした実話です。ブラック企業で働いている方、これからブラック企業と闘わんとしているあなたへのバイブル

これまでのダイジェスト。一気読みもここからどうぞ!

最近見始めた方のために、ここらでここまでのお話をダイジェストにしてまとめておこうと思います。


ダイジェスト
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およそ4年前、住宅会社に転職。

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最初の給料日、給与明細を見るとしたはずの残業代が一切ついていなかった。
疑問を感じつつも、入社したてで何も言えずとりあえず働き続けた。
仕事はどんどんハードになっていく。ほぼ毎日22時頃~日付が変わるぐらい、時には未明まで働く日もあった。月の残業は100時間を超える月も時々あった。しかし毎月給料は定額。

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やんわり問いただしても、上司や社長は、みなし残業だ、裁量労働だと言う。

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エンドユーザー相手の仕事は喜びもたまにはあった。今思えばいわゆるやりがい搾取をされていたわけだが。

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そんな会社だから入って会社のブラックさに嫌気が差し後輩が2人会社を辞めた。

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後輩2人が労基署に情報提供及び内容証明で未払い残業代を請求。

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会社に労基署から調査が入る。
主に雇用契約書が無いことを指摘されたようだ。
(あれだけ残業や休日出勤をさせていたくせに36協定も締結していないことも同時に判明)

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会社(社長)から従業員に対し、雇用契約書を締結することをそれぞれ個別面談で持ちかけられる。

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詳しい説明は無く、ほとんどの従業員が言われるがままに提出。

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しかし、この雇用契約書、賃金の総額はもらっている給与の額と同じであるが、調整給を大幅に減額し、突如、職務手当(法定時間外の割増賃金としておよそ60時間分)として職務手当を定額残業代に位置付けて増額して残業代の発生を抑止する(かつ今まで残業代が発生して事実を上書き保存により隠蔽する)罠であった。

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それに気付いた俺達3人(俺、同僚の磯野、松田)は、提出を拒み、会社に雇用契約書の修正要望と質問状を突きつけた。

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当然まともな回答は無く誤魔化しに終始。

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この段階で弁護士に相談。証拠集めを開始する。

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一通り証拠が揃った頃、雇用契約書の締結を焦ったのか俺達3人揃って社長から呼び出される。

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社長、営業部長、人事課長の3人であの手この手で俺達に圧力を掛けてくるが、冷静にいなしながら雇用条件の不利益変更を追求し60時間の固定残業代は今の給料に上乗せでなければ、雇用契約書にサインしないことを告げた。そして今まで発生している残業代が未払いなので請求する旨を伝えたのだった。

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話し合いは決裂!

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この話し合いの後、3人揃って退職願を部長に叩きつけた。(有給休暇取得後に退職する退職願)

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しかし、会社はこの退職願を受理せず、この翌々日付での解雇という暴挙に出るのであった。

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解雇もあるやもと予期していた俺達は、解雇までの短い時間、会社から貸与されたPCからメールや日報等の証拠資料の抜き取りを完了させ、万が一俺達に不利に働くような情報を会社に取られないよう、PC内のほとんどのデータを消去した。(GoogleChromeもexplorerまでもアンインストールw)

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「きっと後悔しますよ」の捨て台詞を社長に言い放ち、俺達は会社を去った。

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すぐさま内容証明で通知分を送り、残業代を請求し、時効の進行をストップ。

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裁判所に訴状と証拠を提出。いよいよ舞台は法廷に持ち込まれた。

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先に辞めた後輩2人も先に訴訟提起しており、被告も代理人弁護士も同じであるため、5人分同時に審理することとなった。

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会社からの主な反論としては、
①労務時間管理は各自に任せてノータッチであり、事業場外みなし労働が適用されること。
②残業指示をしていない。
③従業員が残業と主張しているところ、労働実態が無いこと。(つまり残って仕事しているんじゃなく、遊んでいただけ)
④タイムカードは労働時間の把握に利用しておらず、勤務日数の把握に使っていただけ。
⑤解雇は不当では無く、著しく業務成績が悪かったためであり正当である。

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証拠と主張をどんどん積み上げて会社の反論を潰していく。

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それでもクソみたいな反論を繰り返す、会社に対してイラついた俺達は、刑事でも会社を咎めることにした。

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労基署に告訴状を出した。罪状は36協定の締結無く、1日8時間、1週40時間を超えて労働させた労基法32条違反、休日労働させた35条違反。
法人である会社と社長だけでは無く、会社のイヌに成り下がり、部下を一切守ろうとしなかった営業部長(労基法10条規定「使用者とは労働者に関する事項について事業主のために行為するすべての者」)も合わせて告訴した。

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4ヶ月後、書類送検となる。

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民事は提訴してから半年ほど進んだところで、裁判官の圧力ススメと分の悪さから、不当解雇については会社は和解を望んできた。

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不当解雇の取り消しと、和解日での退職、解雇から和解日までの賃金相当額、会社負担分の社会保険料、有給休暇が取れなかっ分の金銭保証を勝ち取る。

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しかしそれだけでは終わらせず、全体朝礼で現従業員に対し、俺達の解雇が不当だったことの説明
と謝罪、今度二度と同様のことを行わないよう宣言することを和解事項に盛り込み、履行させたのだった。

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今年1月下旬、刑事の方は、会社、社長、営業部長の略式起訴が決定。罰金刑がほぼ確実となった。

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未払い残業代については引き続き裁判中。俺の未払い残業代約500万円+α(付加金、遅延損害金)の行方は!?いよいよ大詰め?



これでもめちゃくちゃ端折ってます。

もっと詳しくという方には一気読み用に下に全話URL貼っておくのでどうぞ!


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