更新遅くてすいません。
続いて、被告代理人弁護士から俺への反対尋問です。
早速書いていきます。
裁判官:被告代理人、反対尋問どうぞ。
被告代理人:まず、今、残業代を働いている間は言わなかったけども、労基署が、入ってから会社の説明が違うことに気づいたというお話ですが、会社の説明というのはそれまでどう聞かれていたんですか。
俺:裁量だとか、みなしだとかそういうことをちょこちょこ言っていた気がします。
被告代理人:ということは、営業社員さんは自分で時間を決めて働けばいいんだよと、こういう説明が会社からあったということですね。
俺:そういう具体的な説明は無いです。
被告代理人:ただ、年2回社長面談がありますよね。
俺:はい。
被告代理人:その時も、残業代についてはあなたの中には全くなくてそういうことについて会社に何か請求するとか、お話になったこともないということですね。
俺:28年7月まではそうですね。
中略(全く意味のない質問が数回続くため)
被告代理人:日報のことですが。甲34号証会社ルール示します。会社ルールの16ページに「退社時の確認事項」ということで、「日報を記入すること、全ての仕事は報告して終わること」ってあるので、基本日報というのは仕事終わってから出すと、こういうことですね。ルールですから、絶対にこれとは言わないですけど、基本はそういう概念になっていたんじゃないんですか。
俺:いいえ、最後の報告というのは日報に限らないと思うんですね。口頭での報告もあるでしょうし、次の日の報告もあるでしょうし、その仕事の終わりを報告するということだと思います。
被告代理人:先ほどの御証言でもあったように、日報の退社予定時刻を書くということは、大体仕事はこの辺で終わるよねということを想定して書くと、こういう感覚はあったわけですね。
俺:その中で最も早く終われるであろう時間を書いています。
被告代理人:携帯電話をお持ちになっていて、毎日のように、今日はどこに行ったとか、あるいはあそこのお客さんはどうなっているんだとか、電話でいろんな問い合わせが後藤部長からくるとか、業務上の指示が電話でくるというのは無かったんじゃないですか。
俺:会社に問い合わせがきたからとか、そういった顧客の紹介があったからとかで訪問の途中でここに行ってくれとかそういう連絡はありました。
今言われたように毎日ということはありません。
被告代理人:新規でお客さんがここにいるから行ってみてくれ、みたいな感じですか。
俺:そうですね。
被告代理人:会社で会議のある日とない日があるわけですが、ある日は基本的にはそうした会議に出ることになるんでしょうが、ない日は朝から夕方まで日報で御自分でたてた予定で動くということでよろしいですね。
俺: 基本的にはそうなります。
被告代理人:ワンオペの時のことですが、トイレに行ったり、食事をしたり、これは幾ら一人でも可能ですよね。
俺:トイレに行くっていうのは生理的な現象ですので、これはしないってわけにはいきませんので。ただお客さんがみえた時は、当然一人ですので対応しないといけないわけで、我慢する時もありましたし、食事もとれないことも同様にあったと思います。
被告代理人:火曜日とか水曜日とかは宅配屋さんが来たり、展示場内の連絡で誰か来たりとかあったとは思うんですけど、来場者、いわゆるモデルハウスを見たいというお客さんは本当に少ないか、ゼロですよね。
俺:そうですね、ゼロっていうのは語弊があると思いますけども。
被告代理人:だから、たまたまお客さんがあれば、その時間トイレに行ったり食事したりは有り得ないけども、来場するお客さんが無ければ、自分で時間の都合つけて出来るんじゃないですか。
俺:いつ来るか分からないんです。アポイントがあって来ることは稀なので。その時にいなければお客さんを逃すということなので、行ったけれども誰も居なかったという連絡が会社に入れば何してたんだとなろうかと思いますのでそういったことはできないかなと思います。
被告代理人:訪問営業ですけども、これも行き先は自分で決めていたということでよろしいですか。
俺:基本的にはそうですね。
被告代理人:日報ですけど、当日にできない時は、翌日に送るというのも一応はあり得るんですか。
俺:あまり。23時とか24時になって、日報書くために残るとか変な話なんで、次の日に送るってことも稀にはあったかと思います。優先順位の問題で。
被告代理人:会社に戻られてからですが、社長とか後藤部長含めて、営業社員の方が私的なこと、業務以外のことをいろいろお話したり相談したりそういうこともありましたよね。要するに会社の中だからプライベートな話が一切出来ないとかそういう雰囲気ということはないですよね。
俺:それが多かったかと言われればほぼないと言っていいかと思います。
被告代理人:俺さん自身はあんまりそういう経験がないということですか。
俺:業務中にプライベートな話をするということはあんまり無かったと思います。
被告代理人:業務中というか、会社にいるとき、会社に戻ってから。
俺:会社にいる時は業務中ですので。例えばタイムカードを押したあとに話するとかそういうことはあるかもしれませんが、タイムカードを打刻する前にそういうことは無いと思います。
被告代理人:メールでのやりとりができるようになっていたと思うんですが、後藤部長からあなたがもっているこういうお客さんについて、今日はこういうことやってねとか、設計図はこう変えてくれとかメールで指示が飛んでくることはないですよね。
俺:訪問については時々あったと思いますけど、プランのことで携帯でメールがくるとかはあんまり無いですね。
被告代理人:会社に戻る時間、帰社時間と言ってもいいと思うんですが、必ずこの時間に帰ってこいよとか、そういう指示や事前の取り決めはあるんですか。後藤部長との間で、あるいは会社との間で。
俺:そういった取り決めは無いんですが、例えば21時以降に訪問したりとかは他の法令に引っかかたりとか、20時以降でもクレームになったりとかありますので、なるべくそこまでに訪問を終えて帰ってくるということは認識としてはあります。
被告代理人:それは訪問時間帯がこういう時間帯が望ましいということは共有されていたということですか。
俺:そうですね。
俺:先ほど尋問で後藤部長も週3ぐらいっておっしゃっていましたので。次長に関しては結構毎日いたかなと思います。
被告代理人:後藤部長自身も自分が営業しているので自分のお客さんのための仕事を展示場でいろいろやっているというこになるんですか。
俺:そうですし、個別に相談乗ったり、これをこういうふうにやりなさいというような助言をすることはあると思います。
被告代理人:他の営業社員さんが相談したり、やっているのを見て、こうした方がいいという助言なんかはしていたということですね。
俺:そうですね。
被告代理人:業務標準書、会社ルールにいろいろなことが書かれているんですが、これにそぐわないことしたり、反するようなことがあった場合、だから社長が注意処分にするとか、極端に言えば懲戒になるぞとかそういう形での使われ方は無かったですね。
俺:注意されることはあると思いますが、懲戒ですとかそういうことはないです。
被告代理人:終わります。
なんだか拍子抜けですね。被告には挽回への貴重な反対尋問という機会なので、もっと厳しい追求や、答えにくい質問、不利な方向への誘導があるのかと思っていましたが、呆気なかったです。被告代理人弁護士はなんか思ったようにいかなかったのか途中何度も苦虫を噛み潰すような表情をしているように俺には見えました。
時間も短かったので、これ以上やっても、こいつからはもうなんもでねえわって感じでした。
多分最初の切り口の質問で、ここは否定してこないだろう、否定出来ないであろうという想定をして組み立てているから、そこをこういう理由でそうではないですよと言われてしまうと次が続かない。だから次のテーマに切り替えざるをえないって感じでポンポン進んでしまったんだと思います。
はっきり言えば舐めていたか、もしくはもう勝敗が見えてるから諦め半分投げやりでやっているかと。