【パタハラ裁判やってます】〜本人訴訟、しあわせのチカラに〜

全方位型労働被害者、元社畜による実話を元にした実話です。ブラック企業で働いている方、これからブラック企業と闘わんとしているあなたへのバイブル

第101話 松田さんの主尋問

お久しぶりです。
すっかり月1ブログ化しております。
読者の皆様、すいませんm(_ _)m



磯野に続いて松田さんの尋問。

原告代理人:甲35号証示します。この陳述書は松田さんの体験した事実や考え、主張をまとめ松田さんが署名押印したもので間違いないですね。

松田:はい、間違いないです。

原告代理人:訂正するところはありますか。

松田:ありません。

原告代理人:入社面接には誰がいましたか。

松田:社長がいました。

原告代理人:残業代が支払われないという話はありましたか。

松田:残業代についての話はありませんでした。

原告代理人:残業自体はあるという話はありましたか。

松田:はい、営業ですのでお客様に合わせて夜遅くなることはあると聞いてました。

原告代理人:被告社長の陳述書には採用面接時に松田さんが時間に関係なく活動すると発言したかのような記載がありますが。

松田:営業職ですのでやったらやっただけ金になるという話は受けましたが、時間に関係なくという話はありません。

原告代理人:ちなみに被告会社は固定給ですよね。

松田:はい。

原告代理人:被告は松田さんの仕事は成果により評価されるような主張をしてますが、成果報酬が支払われたことはあるんですか。

松田:そのような認識はありません。

原告代理人:松田さん賞与はどれくらい出ていたんですか。

松田:僕の場合は1回だけだったんですけど、1万円でした。

裁判官:Σ(゚д゚;)  いち、まんえん...!?(口パク)

原告代理人:松田さん、雇用されてた期間が短いので、賞与は1回しか出なくて、それで1万円だったということですかね。

松田:はい、その通りです。

原告代理人:労働内容ですけども、松田さん自身が陳述書に書かれている内容や俺さんや磯野さんの陳述書と同じですか。

松田:はい、同じだと思います。

原告代理人:後藤部長に管理されていたということでよろしいですか。

松田:はい、そのとおりです。

原告代理人:松田さんは夜御飯はどうしていましたか。

松田:仕事が終わり、帰宅してからとっていました。

原告代理人:ワンオペについて聞きます。松田さんはワンオペの日、例えば鍵を閉めて昼食をとりに出掛けたりとか、私用で出たりとかそういうことはありますか。

松田:1人しかおりませんので、展示場を閉めてどこかに出掛けることはありませんでした。昼食については、展示場内で食べられるように、買ってくるか弁当を持ってくるようにという話を受けていました。

原告代理人:仮に昼食をとっている時も、誰か来たら対応しないと駄目ということですね。

松田:はい、そのとおりです。

原告代理人:訪問については、18時から20時に行っていたということでよろしいですか。

松田:はい、訪問はその時間帯に行くよう指示されていました。

原告代理人:これまでの尋問で、裁判官の方から労働密度、つまりはある程度サボることも出来たんじゃないかという問いがありましたが、訪問の労働密度、どれくらい忙しかったか表現できますか。

松田:展示場で勤務をしまして、それから訪問先に向かいます。ただそれも2時間しかありませんので渋滞に巻き込まれたら予定通りにいきません。予定が狂えばその後の自分の仕事が押してしまうということで、そこは時間に追われながらやっていたという印象があります。

原告代理人:例えば途中、休憩したり、のんびり車の中でちょっと休んだり、そういうことは特にしていないということですか。

松田:訪問が終わっても直帰できるわけじゃありませんので、早く終わらせて、早く本社に戻り業務を終わらせて帰るという認識で働いていました。

原告代理人:日報による退社予定時間、松田さんはどのようにして書いていたんですか。

松田:退社予定については俺さんや磯野さんも言われたとおり、頑張ればこの時間で終わるかなという時間で書いていました。建築のプランに関してはアイデア勝負なところもありますので、出てこなければその分時間がかかるということもよくありました。

原告代理人:そうすると日報の退社予定より実際は遅くなることはよくあるわけですね。

松田:はい。よくあったと思います。

原告代理人:ちなみに松田さん、仕事が終わったらすぐタイムカードをおしていましたか。

松田:はい、僕はすぐ帰りたかったので、すぐ押しまして、社内で残っていることはなかったです。

原告代理人:本社に帰社後、日報作成後に働いている時に後藤部長は営業設計部の同じ島にいましたか。

松田:基本的にはいました。

原告代理人:そうすると仕事内容も見ていましたか。

松田:見られてました。

原告代理人:退職の経緯ですけど、なぜ被告会社を退職されたんですか。

(俺と磯野は解雇されたが、松田さんは解雇されていない)

松田:僕も長く勤めるつもりで入ったんですけど、俺さんの話にもあったように労働基準監督署が入りまして、残業代の支払いがないということに疑問を感じ、その後会社から固定残業代制度が入った不当な雇用契約書を提示され、しっかりとした説明も受けられなかったので、長く勤めることはできないと感じて退職する決意をしました。

原告代理人:在籍中に、残業代が欲しいとか、残業代がなぜ支払われないんだと、そういった話をなぜもっと早い段階からしなかったんですか。

松田:入社して最初の給与をもらって、次の日に社長の息子さんである室長に残業代は支払われないんですかということを聞きましたら、支払われないことになっているという説明をされ、そういうものかなという風に感じていました。なので労基署が入るまではそういう認識でした。


原告代理人:被告会社に対する今の想いは何かありますか。

松田:僕らは勤務を真剣にやっていて、それで残業をせざるを得ない状況になっていたんですね。
今も他の皆が同じように労働しているなら早く是正していただいて、残業代についても法律どおり支払っていただきたいと思っています。


主尋問終わり。


松田さん、落ち着いてるし、これまでの尋問の経過もふまえた上で一つ一つ的確な答え。

さすがだ。



反対尋問と裁判官質問は次回にしたいと思います。

なるべく早く書くようにします(^^;

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