後輩だった従業員に連絡を取った。
俺:(事実上)倒産しちゃったね。
後輩:はい、これで次に進めます。
俺:いつから聞かされてたの?
後輩:当日です。倒産した日の夕方、社長がみんな集に書いてから説明したみたいです。たまたま休みとっていたので夜に社長から電話あり、翌日出社前に会って言われました!
俺:従業員的にはなんか兆候みたいなのはあったの?給料の支払いが遅れるとか、商工ローンとかから頻繁に電話くるとか。
後輩:無かったです。潰れる10日前にも普通に人採用してましたし。
俺:本当に金が回らなくて万策尽きてのことなら、手形が不渡りなったり、給料の支払いが遅れたりするものなんだけど、計画的に倒産させた可能性があるね。10日前に雇ってるのも偽装くさい。
後輩:社内には計画倒産を疑う声はあります。
俺:後藤部長やカスタマーの部長は役員になったの?
後輩:どうなんでしょう。従業員には説明がないので分かりません。
以下略
給料の遅れや不渡りがないのであれば,ある程度資金的な余力を残して倒産準備に入ったということなのか?
営業をやめてから一週間ほど経過し、被告代理人より通知が届いた。
上申書
被告訴訟代理人弁護士 ◯◯◯◯
別紙のとおり、被告につき破産手続開始申立の準備に入りましたことを上申致します。
以上
別紙
受任通知書
当職は下記債務者より破産手続き開始申立に関する委任を受けました。
住所 ◯◯◯県◯◯◯市◯◯
債務者 ◯◯◯◯ハウス株式会社
代表取締役◯◯◯◯
皆様には大変ご迷惑をお掛けいたしますが、当職にて破産手続開始申立の準備に入りましたので、お問い合わせ等がございましたら当職までお願いいたします。
代表取締役等関係者への連絡はされないようお願いを申し上げます。
また代表取締役本人も自己破産申立を予定しております。
以上
次回につづく。