残業代くださいって言ったら不当解雇されたから裁判することにした【未払い残業代請求裁判ブログ】

未払い残業代請求と解雇無効確認の裁判をした元社畜による実話を元にした実話です。ブラック企業で働いている方、これからブラック企業と闘わんとしているあなたへのバイブル

『パパの退職金請求』第2話 もう二度と会社に行きたくないパパ

週末、話を聞きに嫁さんの実家へ。


嫁:なんで言ってくれなかったの。私、たまたま従兄弟とLINEしてたらパパが退職するって聞いてびっくりしたんだからね。

パパ:いやー、以前から辞めたい気持ちもあったし、辞めてから退職金を請求するとかすればいいかなぐらいに思っていたから、そんなに状況が切迫している意識はなかった。

俺:会社を辞めるっていうのは退職交渉においては一つのカードですから、お気持ち的には結果辞めたいと思っていたとしてもとりあえず辞めるつもりはないことにしておいて、切り札として最後にとっておいた方が良いですよ。
実際辞めちゃったら、合意して辞めたはずだとか主張して一切聞く耳もたないっていうのがこういった会社のやり方なので。

嫁:知ってると思うけど、旦那は前勤めてた会社と裁判で争ってこてんぱんにしてるし、この手の問題はそれなりに詳しいし、頼りになるから話してみて。アドバイスしてくれると思うから。

パパ:先月末にね、社長に呼ばれて来月末で辞めてくれって言われてね。

俺:口頭でですか。

パパ:そう、口頭で。で、俺は業務の引き継ぎとかもあるし、有給休暇も消化できないし、生活もあるし、再来月以降も雇用してくれって言ったんだよ。
会社も小さいし、今は斜陽産業だし経営状態も近頃良いわけじゃないし、おまけにこのコロナ禍だしね。苦しいのは分かるから、辞めるのはいいんだけど引き継ぎきちんとできなきゃお客さんに迷惑かかるし、こちらの準備もあるし、あまりに期間がなさすぎて。

俺:分かります。

パパ:でも聞き入れてくれなくてな。すぐ失業手当がもらえるようにするから、再来月以降は失業手当を受給してくれと言われたんだ。退職金も金がないから払えない、ないものはないから訴えるなり好きにしてくれと。

俺:ひどい話ですね。

パパ:俺はもうこれはクビってことだと思ったから、解雇通知をくれって言って、翌日から有給休暇ってことにしてそのまま帰ってきて、それから会社には行ってないんだ。

俺:会社からその後は何か反応ありましたか。

パパ:封書でこんな文面が送られてきてたけけど返事してないよ。

俺:少し見せていただいてもよいですか。

パパ:もちろん、見てもらえるかな。





書類送付のご案内

パパ様

末期株式会社

送付書類
・退職干渉の合意書 2通

お送りしました合意書ですが、パパさんからご依頼のあった解雇通知書ではなく社労士の方と話、退職勧奨の合意書という形にさせていただきました。この用紙で保険料の減免も可能となりますのでこちらをお使いください。

合意書についてはお互い記名押印し、各1通を保管。(1通をご返送ください)

ご健康にはくれぐれもお気をつけください。





なにが退職干渉の合意書という形にさせていただきました。だ。完全に不当解雇だから困るだけだろWその謎の上から目線はなんなの。退職勧奨の合意書にさせていただけませんか。だろそこは!

ご健康にはくれぐれもお気をつけください。

って怖っ、なんかされそうW




合 意 書

使用者 末期株式会社(以下甲)と労働者パパ(以下乙)は労働契約に関して下記のとおり合意する。


第1条
甲が乙に対して提案した退職勧奨を乙は受諾して当事者間の労働契約を令和◯年◯月30日(以下退職日という)をもって終了したことを確認する。

第2条
甲が乙に発行する離職票の離職理由は「退職勧奨」とする。

第3条
甲と乙は本件並びに本件合意書の成立及び内容を第三者に開示せず、第三者から退職理由を聞かれた場合には円満退社したことのみを告げることとする。

第4条
甲と乙は本合意書の定めるほか、何らの債権債務がないこと、今後何ら異議を申し立てないことを相互に確認する。

本書2通を作成し、記名押印し各1通を保管するものとする。

(甲) 末期株式会社    
誤魔貸 太郎  {emoji:char3/532.png.丸レッド}

(乙)  パパ       



俺:ずいぶんと一方的な内容ですね。絶対返送したらだめですよ。

パパ:そうだよなー。するつもりないよ。

俺:会社に対しては退職勧奨を受け入れるつもりがないことを書面で意思表示しましょう。交渉ですぐ解決するなら現段階では弁護士いれても損なので、とりあえず僕が内容証明作りますね。月末までは有給休暇ってことになっていましたよね。そこまで有休とったとしてあとどれぐらい残ってますか。

パパ:えーっと、、、休日を抜いて出勤日で数えると来月の28日までは有休とれるぞ。

俺:今月末以降に何も手を打たないでお義父さんか会社に行かないと無断欠勤扱いにされて重責解雇とか言われないので、来月28日までの有給休暇の届出も送っておきます。それで時間も稼げると思うので、この間に会社と退職条件について交渉しましょう。

パパ:ありがとう。手間かけて悪いね。それでお願いするよ。内容証明出すんだよな。そのうち必要になると思って用紙ならこの前買ってきてあるからこれ使ってくれ!

俺:いや、あの、お気持ちはありがたいのですが、近頃は内容証明もパソコンで書いてインターネットで出せるようになってまして、だから大丈夫です^^;

パパ:そうなのかぁ。無駄になっちゃったなぁ。
ところで、さっきの有休の間に会社との交渉がうまくいかなかったらどうなるんだ。

俺:まあ、その間になんとかするようにするしかないですが、まとまらなければ会社に行くしかないですよね。相手は会社を辞めさせたいわけで、来てほしくないわけで、でも解雇もできないし来てる以上給料払わないといけない。それは困るのでそれで交渉が進むっていう可能性もあるかもしれません。

嫁:え?行かなきゃいけないの?パパはもう絶対行きたくないよね!会社の人とも誤魔貸社長とも顔合わせたくないよね?

パパ:そうだなぁ、もう行きたくないなぁ。

嫁:行かなくていいようにしてよね!

俺:いや、有休中になんとかするつもりだし、気持ちは分かるんですけど、辞めるのは本意じゃないって方が交渉しやすいですし退職はやっぱりカードとして、、、

嫁:パパはもう行きたくないの!なんでパパが嫌な思いしなきゃいけないの!?行かなくてもいいようにして💢

俺:はい…。じゃあ来月28日で辞めるのはマストって方向でなんとかします、、、。
僕の力ではなんともならなくなるようでしたら、費用かかることになりますけど紹介するので弁護士いれさせてください。

パパ:分かった。その時は弁護士に相談することにしよう。

こうして退職にかかる内容は把握し、とりあえず方向性は決まった。


俺:あと、退職金について規定としてはどういう定めになっているのか分かりますか?


つづく