数日後、合意書の撤回とお詫びという文書が送られてきた。
【合意書の撤回とお詫び】
この度はパパ氏に退職勧奨をお願いし納得されたものとして、合意書を送付しました。
しかし、倒産の危機混乱の中、説明の不足、行き違い、債権債務等配慮を欠いた内容になってしまいました。誠に申し訳ありませんでした。謝罪して撤回致します。
退職は無効、使用人兼務役員の地位は回復、労働契約を継続させていただきます。
当面売り上げは回復せず、財政難、倒産の危機は続くと思われます。
改めて協力をお願い致します。
代表取締役社長 誤魔貸 太郎
はい、間違っていたなら謝ることは大事ですね。
評価したい。
最後の「改めて協力をお願い致します。」
この意味深な一言は一体なんだw
改めて退職勧奨するのでお願いします。
という意味なのか?
そうだとしたら、さっきの謝罪の意味w
それとも、
人員削減は諦めました。戻ってきて一緒に心中しましょう。なのか。無理ですw
パパの退職意思が固いことから、例え退職についての条件が合意に至らなくても、自動的に辞められるように、退職届を予備的に出した。
退職届
令和2年○月○日
末期株式会社
代表取締役 誤魔貸太郎 殿
度重なる退職勧奨、個別合意の無い賃金及び手当の減額(労働条件の不利益変更)、それに伴う賃金の長期に渡る一部未払いを理由として令和2年○月28日をもって退職致します。
末期株式会社
従業員
パパ
こういう場合、テンプレでよくある一身上の都合とは書いてはだめです。書いた時点で完全に自己都合になってしまいます。
次回、条件交渉。
つづく。
スピンオフ
本編