残業代くださいって言ったら不当解雇されたから裁判することにした【未払い残業代請求裁判ブログ】

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『パパの退職金請求』第21話 交渉のプロたる所以

選択

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俺なら訴訟にして徹底的にやっていたと思うが、訴訟を闘っていくのはパパには負担が大きい。
引き続き和解交渉の方向で原先生にお願いした。
一括部分の金額は絶対に譲れないため、分割部分を少し割り引いても必ず一括払いの水準は維持してもらうこととした。

その結果、



お世話になります。

会社より
300万円の今月一括払いと200万円を月々5万円にした分割払いとの内容での和解希望が来ております。

この希望を踏まえ、添付の和解案を作成しておりますが、
和解に応じる前提で会社に送付してもよろしいでしょうか。


会社が異議を申し立ててくる可能性はありますが、
支払を一度でも遅滞した場合には、当方主張の退職金残額と遅延損害金を一括請求できる内容にしております。
会社が倒産してしまうリスクはありますが、会社が存続している限りは、支払を担保する力は強いかと思います。

かかる内容での示談にてよろしければ、和解契約書内に、会社から給与が振り込まれていた口座を記載したいと思いますので口座情報をご返信ください。



プロの和解案


和解契約書


末期株式会社(以下「甲」という。)とパパ(以下「乙」という。)は、 本日、以下のとおり、合意した。

第1条(退職金の確認)
 甲は、乙に対し、退職金として、令和2年7月◯日限り、873万円及び退職日翌日から支払済みまで年14.6%の割合による遅延損害金の支払義務があることを確認する。

第2条(退職金の支払)
1 甲は、乙に対し、退職金の一部として300万円を令和2年10月◯日限り、指定の銀行口座に振り込む方法により支払う。なお、振込手数料は甲の 負担とする。
                
2 甲は、乙に対し、退職金の一部として、令和2年11月25日から、令 和6年2月23日まで、毎月25日(25日が土日祝日の場合には直前の営業日)限り,毎月5万円を指定口座に振り込む方法により支払う。なお、 振込手数料は甲の負担とする。
                 
第3条(支払免除) 甲が前条の支払を遅滞なく履行した時は、乙は甲に対し、第1条のその余の
支払義務(利息を含む)を免除する。

第4条(違約条項)
甲が第2条の支払を遅滞した時は、当然に同条の期限の利益を失う。

第5条(清算条項) 甲乙間には、甲乙間には、本合意書に定めるもののほか、何ら債権債務がな
いことを相互に確認する。
以上

上記合意の成立を証して本和解契約書2通を作成し、甲乙署名(記名)捺印 のうえ各自1通を保有する。

令和2年 月 日



なるほど

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なるほど、さすがプロの作る和解契約だ。こういう方法もあるのか

まず、実際の退職金金額(支払義務)は873万ありますねと確認する。
300万一括+200万分割の500万にまけてやる。但し、きちんと払いきったらだ。
もし支払いが滞ったりした場合は元の873万全額を一括払いだからな!

素晴らしい。これなら分割部分を遅延したり踏み倒したりは簡単にはできまい。

パパも納得のご様子なので、原先生にはこれでまとめてもらうように依頼。
うまくいくように願うばかりだ。

つづく。




スピンオフ

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