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『行政不服審査請求と破産債権回収編』第12話 反論

反論書

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すぐさま反論書を作成し提出。 しかし、地方税法は体系が複雑かつ難解だ。

        反論書

弁明書について以下の通り反論する。

1.弁明書3.弁明の理由(1)アについて

①地方税法第315条の規定の適用については異議はありません。

②法第321条の2第1項の規定に基づく処分を主張するが、この規定は普通徴収の個人市長村民税の賦課額の変更等に係る徴収を定めたものです。 弁明書2.審査請求人の主張(1)のとおり、納税義務者が前年中に給与の支払いを受けたものでかつ年度の初日においても給与受けていたこととなる(すなわち納税義務者が給与所得者である)本件とはそもそも状況を異とするため適用法令の誤りです。 特徴徴収の方法による、個人市長村民税の賦課額の変更等に係る徴収を規定した条文は、321条の6であり、こちらが適用されるはずです。

③法第321条の2第1項の場合において、市町村長に修正申告書又は国の税務官署がした所得税の更正若しくは決定に関する書類を第325条の規定により閲覧し賦課する権限を定めているのは、特別徴収の場合には法第317条の6第3項により、特別徴収義務者に対して給与支払報告書の提出が義務づけられ、給与所得者である納税義務者の所得が給与所得しかない場合は給与支払報告書の提出をもってその変更を把握し得るのに対して、個人住民税の普通徴収の場合には申告納税方式である所得税の確定申告書に基づき賦課決定がされるためであると言えます。

④法321条の2第2項において、同第1項を適用した場合に不足税額に対する延滞金額を徴収することとしているのは、税額の不足理由に納税義務者の当初申告に故意、過失があることを想定しているために他なりません。 市税事務所長は弁明書において今般の賦課処分について法321条の2第1項を適用したと主張しますが、同第2項でしなければならないと規定する延滞金額の加算をしていません。法321条の2第1項を適用した旨の主張はこれをもってしても成り立たないものです。

⑤法321条の3において、法第317条の6第1項の規定により提出すべき給与支払報告書が同項の提出期限までに提出されなかつたことその他やむを得ない理由があることにより、市町村長が前項に規定する期日までに第1項後段の規定による通知をすることができなかつた場合には、当該期日後において当該通知をすることを妨げないことが規定されており、特別徴収を本来の期日以降に通知することも可能です。

2. 弁明書 3.弁明の理由(1)イについて

①市税事務所長は本件処分は321条の2第1項の規定により適法に処分したことを主張しますが、上記の通り適用法令が誤っているため本件処分は違法です。

3.弁明書3.弁明の理由(2)アについて ①市税事務所長は法321条の3第1項の規定により、特別徴収の対象とならないと主張しますが、これは法解釈の誤りです。

②この規定は当該年度とは課税決定処分年度を指すのではなく、所得割及び均等割を課する所属年度のことを指しているのであり、本件の場合平成29年度のことである。よって本件における前年中の所得とは所属年度である平成29年度の所得割を算出する前年所得である平成28年度所得を指していると解されます。

③この規定が課税決定処分年度に限定をするのであればあえて当該年度という文言を使用する理由がないはずであり、本件のように所属年度と処分年度が異なる場合も想定していると考える方が解釈としては自然です。 この当該年度を課税決定処分年度とするのであれば、栄市税事務所長はそれを裏付ける根拠となる、法令、通達、裁判例等を示すべきです。

④本件に上記規定を適用した場合に納税義務者の前年中の所得とは令和元年中の所得であるとする市税事務所長の主張は全く的外れであり、平成29年所属分の給与所得は特別徴収の対象となりえます。

⑤普通徴収とする本件処分は違法であり、処分を取消す理由があります。

4.その余について。 その余については、申し立てしました令和2年11月12日審査請求書に記載の通りです。 これと併せて上記のとおり、今般の課税処分はそれに至る調査及び法令適用に過誤があり課税要件の根幹に重大かつ明白な瑕疵があることも申し添えます。

5.結語 以上のとおりですので、令和2年10月1日付市民税・県民税に係る賦課決定処分を取消す裁決を求めます。

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