6月の末。
5回目の期日の日がやってきた。
和解の件について裁判官とやりとりをしないといけないこともあり、若干の緊張感と憂鬱感。
いつも通り、提出した準備書面や証拠の確認がたんたんと進んでいく。
争点整理メモ
そしてこんな発言が。
裁判官:そろそろ、書面の出し合いは終わりにしましょう。今後は争点を整理していきましょう。
ようやく被告の根拠のない反論や主張にいちいち根拠立てをして潰していく不毛な作業が終わる。
裁判は次の段階に入ったのだ。
裁判官:争点整理メモというのをお渡ししますので、次回期日までに基本情報、時系列、主要な争点3点程度と主張骨子とそれか書いてある準備書面と対応する証拠番号、これをまとめてきて下さい。
多くてもA4用紙3枚程度でお願いします。行間を詰め詰めにするのは無しですよw
単純に驚いた。
これをするのは裁判所の仕事じゃないのか。
さも当たり前のように渡され、当たり前のように双方の弁護士も頷いているが、、、。
俺はてっきり裁判官が一通りこれまでの書面や証拠を精査しまとめたところ争点はこことここですねとか、準備書面のここは矛盾してますね、ここの証拠は足りてませんね、補充するものはありますか?とかそういう感じで進むものだと勝手に考えていた。
裁判官から渡されたこの争点整理メモというものの内容は、「これから書面見てみるけど全部読んでなんかいられないのて、とりあえず目次とプロローグを当事者て作ってきてね」と言われているように受けとれるのだ。
小さい頃に夏休みの宿題がぎりぎりになり、読書感想文を、目次とプロローグだけで内容をざっくり把握して本編のところどころをさらっと読んで急いで書き上げて間に合わせたことがあったが、それに似ている。
これまで精魂込め練り上げて作成し提出してきた準備書面は一体なんだったのか。全部しっかり読んではくれないのだろうか。主要3点以外の細かい部分での原告被告の主張の相違は無視されるのだろうか。
あくまで第一印象の話で、これからしっかり裁判官が内容を精査して、しっかり指揮し審理をしてくれものと期待をしているのだが、裁判官はとても忙しいから弁護士さんの方でちょっと裁判所の仕事を手助けしてくれるよねと。そういうものに見えて仕方ないのだ。
しかしまあ出さないと進まないので出すわけだが。
裁判官:では、お願いします。
それから俺さんと解雇事件の件で少し話がしたいので、被告代理人は一度席を外して下さい。
ついに来たか。
次回につづく。