残業代くださいって言ったら不当解雇されたから裁判することにした【未払い残業代請求裁判ブログ】

未払い残業代請求と解雇無効確認の裁判をした元社畜による実話を元にした実話です。ブラック企業で働いている方、これからブラック企業と闘わんとしているあなたへのバイブル

『未払い残業代請求裁判』編

第141話 フィクサー

時は第4話「突然の転機」に遡る。会社に突然、労働基準監督署の調査が入った。以前会社を辞めた後輩社員2人が労働基準監督署への申告をし、内容証明にて未払い残業の請求をし、弁護士を立てて訴訟の準備をしているらしい。調査の結果、労働基準監督署は会社…

第140話 納税者の意地とプライド

裁判資料を持参し税務署へ。税務職員:会社の源泉徴収票に誤りがあるとのことですが、こちらとしては会社から出されたものを正しいものとして、処理するしかありませんね。俺:源泉徴収票が間違っていることが明らかなのに、それを分かりながら処理するって…

第139話 源泉徴収票が間違っていた。

1ヶ月程度で、平成27年度、平成29年度分の所得税の還付額が振り込まれた。平成28年度分は単に確定申告ではなく、確定申告の更正の請求なので手続きが少し違い時間がかかっているのかなと思っていたところ、税務署から連絡が。平成28年度当時の確定…

第138話 たいていのものは代用がきくものだ

早速、27年度の年末調整書類の件を先生に相談し、管財人に確認してもらった。 しばらくして先生からメールが来た。平成27年分の年末調整資料の件で、管財人代理の弁護士から回答の電話がありました。管財人は平成27年分の年末調整資料を保管していないと…

第137話 あなたが提出した年末調整書類は税務署には提出されていませんよ

税務職員:できますよ。確定申告の更正の請求をしていただけば、修正し適用して還付する金額がある場合は還付することになりますね。俺:出来るんですね!やります。税務職員:では平成28年度については更正の請求ということで後で手続きしましょう。平成…

第136話 住宅ローン控除のやり直しはできるか

税務署の窓口で事情を軽く説明し、確定申告担当の職員を呼んでもらう。税務職員:俺さんですね、お話伺いますのでこちらにどうぞ。俺:よろしくお願いします。裁判で争って2年分の未払い賃金を回収したのですが、年度としては3年度に跨がるため平成27年…

第135話 年調未済

時間がかかったが、破産管財人から平成27年度、平成28年度、平成29年度分の源泉徴収票が届いた。未払い残業代は過去分の給与の支払いであるため、税法上は本来払われるべき年の所得となる。(所基通36-9)未払い残業代の支払いにより過去の年度分の給…

第134話 源泉徴収票が来ない

判決確定から約3ヵ月。 被告(会社)は地裁より破産手続き開始決定を受け、破産管財人弁護士が選任された。 今後は破産管財人弁護士(実際にはこのボス弁の下でこの事件を担当するイソ弁と)やりとりしといくことになる。 判決、認容額(訴訟費用以外)の振…

第133話 判決第4項 訴訟費用

遅れていた手当分については、支払日までの遅延損害金利息をきっちり支払ってもらうこととしたく。そして後日、日割の遅延利息含めて振り込まれた。回収もきっちりできたし、今回の俺達の裁判はついに幕を閉じた。と、思ったのだが、弁護士の先生から提案が…

第132話 被告からの振込

それからさらにひと月が経ち、ようやく被告代理人弁護士から、源泉徴収金額の計算表が届いた。判決での認容額に遅延損害金を加えた金額から過年度分の「差引未納所得税合計」の合計額を控除して、こちらに支払う(認容額に遅延損害金を加えた金額よりも差引…

第131話 控訴はしないらしい

判決から約10日ほど経ち、被告は控訴をせず弁済する方針であること、源泉徴収額を計算中であること、被告代理人から先生に話があったそうだ。判決前にされた一部弁済額は源泉徴収なしで支払われたため、一部弁済額と今回の判決で支払いを命じられた金額と…

第130話 判決についてのまとめの考察

前回載せた判決についての感想、分かった事を書いていきます。争点⑴ア 実労働時間-終業時間・タイムカード最強。知ってた。けどやっぱり強い。タイムカードの推定を覆すのは難しい!あとタイムレコーダー(打刻機)の配置図を書いて証拠提出し不正打刻できな…

第129話 判決!

判決期日当日は一般的には誰も出席しません。判決書は当日に受け取れないし、判決理由も分からないためです。通常は、当事者が誰もいない法廷で、裁判官が主文を読み上げて終了です。 判決言い渡しが終わった頃、書記官に主文の内容を電話等で確認するそうで…

第128話 終結へ。最後の弁論準備手続き

そしてまた、破産申立されることなく、一月後に期日はやってくる。 以下、弁護士さんからの報告。 本日の期日について、ご報告いたします。◎出席者裁判官書記官原告代理人被告代理人◎書面被告側からの準備書面いずれも陳述◎やり取り原告代理人:今回の被告の…

第127話 給料もらったらまず充当しよう

こちらの弁済充当に対する反論らしき書面が届いた。 被告準備書面(13) 残業代計算ソフトにより原告は残業代を請求するものであり、同ソフトでは各月毎に基礎時給、残業時間、残業代、既払残業代、未払残業代、及び退職日までの遅延損害金を原告・被告が…

第126話 債務超過じゃなかった件

被告の破産手続きの申し立てはされることなく予定通り期日はやってきた。今回も俺自身は出席していないため、以下、弁護士さんからの報告です。 期日についてご報告いたします。◎出席者裁判官書記官原告代理人被告代理人◎書面先日メールしました準備書面を被…

第125話 骨抜き

コロナも少しずつ落ち着いてて、出口が見えてきましたね。気を抜かずにもう少し我慢、辛抱していきましょう。 では、前回のつづきから。 期日後しばらくし、裁判官から回答するように要求のあった事項に関し、被告が準備書面を出してきた。 被告準備書面(1…

第124話 破産手続開始決定された場合

累計100,000PVを超えました。 多くの方に見ていただき感謝です。 次の期日に向けて弁護士さんと今後について電話で確認していると一つ新たな懸念が出てきた。 それは裁判中に相手方が破産申請し破産手続き開始決定が出ると一旦裁判が中断してしまうとのこと…

第123話 任意売却と組入金

破産手続きや任意売却の実務っていうのは不勉強で詳しく知らなかったのだが、よくよく調べると面白いことが分かった。 債務者が破産をすると、債務者の財産は破産財団の管理下になる。不動産がある場合は不動産も破産財団の管理下で処分される。 破産財団を…

第122話 事実上倒産当日の様子と受任通知書

後輩だった従業員に連絡を取った。俺:(事実上)倒産しちゃったね。後輩:はい、これで次に進めます。俺:いつから聞かされてたの?後輩:当日です。倒産した日の夕方、社長がみんな集に書いてから説明したみたいです。たまたま休みとっていたので夜に社長…

第121話 不可解な役員変更

商業登記を取得したところ、不可解な点があった。破産手続準備として会社が営業をやめる約半月前に、後藤部長とカスタマー課の部長を取締役に就任させる登記がされていたのである。女性の経理担当者も監査役に就任していた。半月後に営業を辞める会社なのに…

第120話 残余財産

今更ですが、明けましておめでとうございます。 年明けてからなにかとドラクエウォークのレベル上げいろいろ忙しく更新が止まっておりました。 書いてきます。 自己破産申請準備に入っているぐらいなので、キャッシュはあまりないのかもしれないが、被告会社…

第119話 2つの悪

次の日、新聞紙面に小さく、営業を停止し破産申請の準備に入ったことが載った。まずは一部弁済を任意に受け取っておいて本当に良かった。供託させて受け取り拒否してたら最悪取り下げ(取り戻し)される可能性もあったわけだから危なかった。投資なんかで例…

第118話 悲報

被告は期日前にすぐさま弁済の充当方法に対する反論の準備書面を追加してきた。被告準備書面(12)弁済の指定充当について 被告は平成30年○月○日、原告代理人にメールで別紙添付の供託書を送付し、その供託書記載の内容で弁済する旨通知して、充当を指定…

第117話 咎め

一部弁済を受領後少しして、被告から準備書面が送られてきた。被告準備書面(11)1 弁済被告は平成30年○月○日、原告代理人に対して残業代及び遅延損害金を支払う旨通知し、これらの受領を求めたが原告はこれを拒絶した。そこで、被告は平成30年△月△日供…

第116話 そこまで言うなら貰ってやるか。

被告は着々と弁済供託の準備を進め、上申書と供託書の写しを送ってきた。ちなみに上申書って?準備書面と何が違うのって方もいるかもしれないので説明しておきます。訴訟の一方当事者が自己が求める判決を得るための主張を文書にしたもので訴訟法に定められ…

第115話 弁済の充当

とりあえず、弁済供託無効の主張を裁判所に提出した。上申書第1 和解提案として原告は、被告上申書記載の金額での和解を受け入れるつもりはありません。原告としては、判決を求めます。 第2 弁済の申し入れとして被告は、上申書記載の金額を弁済供託する可…

第114話 一部弁済供託と付加金

弁済供託を無効にすることはできないだろうか。いろいろ調べてみると、弁済供託は原則として債務全額であることを要すること、履行遅滞にあるときは遅延損害金も併せて供託すること、全額でない場合には当該一部についても弁済の効果は生じない(不足額が僅…

第113話 弁済供託

尋問期日のあと裁判官から心証を開示されよほど厳しいことを言われ、分の悪さを完全に理解したのか、ここにきて被告が和解と一部弁済を申し入れてきた。以下、先生からのメール↓被告弁護士から、弁済をしたいので口座を教えてほしいとの書面が届きました、ご…

第112話 時間外労働と法内残業。

先回からのつづき。先生からのメールを解説します。その前に前提として、残業には、「時間外労働」と「法内残業」があります。 「時間外労働」は、労働基準法で定められた労働時間(原則は1日8時間、1週40時間)を超えて行われた残業のことをいいます。…