【パタハラ裁判やってます】〜本人訴訟、しあわせのチカラに〜

全方位型労働被害者、元社畜による実話を元にした実話です。ブラック企業で働いている方、これからブラック企業と闘わんとしているあなたへのバイブル

第61話 時季指定年休 ひとりぼっちユニオン編

代理申請しました。

初回期日の近づく7月。

人事部から全従業員にあてて、メールが届いた。

本日人事にて、8月14日から8月16日の3日間、時季指定年休の申請を代理申請しました。年休残日数が3日間減ったことと思いますがご了承ください。

おや?これって、問題じゃないか?

原則が分かっていない

なぜなら

時季指定年休は、使用者にその雇用する労働者(年間10日以上年次有休休暇が付与される労働者)に対して、最低5日の年次有給休暇を取得させること義務付けるものであるが、もうすでに俺は今年度5日以上年休を取得している。

年次有給休暇は、労働者が請求した時季に取得させなければならないのが原則なので、5日を超える分については使用者に指定権がないのだ。

なのに、勝手に年休を申請されてしまったわけだ。 すでに3日自ら取得している人の場合には、2日しか指定できないし、4日の人の場合には1日だ。

年度のはじめに指定して年休申請扱いにしてしまっていれば問題なかったが、問題は使用者が考えている時季指定日近くになってから、今年度に年休をどれぐらい使用したか確認無しに一律に全員年休申請扱いにしている点だ。※

※詳しい人は、別制度の年次有給休暇の計画的付与じゃないかと思われるかもしれないが、就業規則になく、労使協定も締結されていないので違う。

人事部に抗議をしたが、この問題を理解させるまですごく時間がかかった。 最終的に誤りを認めたが、一人一人確認している時間的余裕がないということで、今年度に関しては、謝罪文と、指定により5日を超える人で、年休指定を取り消してほしい人は申し出てくださいというメールを送るということになり、それで目を瞑ることにした。

批判をしないで批判する

べつに風紀委員みたいになんでもかんでも指摘してやろうというつもりもないし、重箱の隅をつついて嫌がらせしようというつもりもなかった。

これは労働者の年休取得の時季の自由を奪うことになり、ちょっと看過するのはどうかなって想いがあったのは本当だが、

実は、一番の目的は、

暗にこういう問題に気がつかない、労働法規をまるで分かっていない、企業内労組のヤバさを浮き立たせることにあった。

そして、それは布石。。。

つづく。

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