期日の数日前、被告代理人から答弁書が届いた。
この答弁書を提出せず、期日にも出頭しない場合には、被告側の敗訴となる。 なお、被告側は第1回の口頭弁論に欠席することができる。これは、擬制陳述とよばれる制度で、裁判所に出頭しなくても答弁書を出していれば、書面に記載したことを実際の裁判で主張したものとみなされます。(民事訴訟法第158条
予想をしていたが、やはり3行答弁書だった。
原告の請求を全て棄却する。
訴訟費用は原告の負担とする。との判決を求める。
具体的な認否と反論については追って準備書面。
裁判所は、被告にも確認の上、通常準備するのに相当な期間を空けて初回期日を設定するので、答弁書の中で、訴状の請求原因に対する実質的な認否をしなければいけないことにはなっているが、なぜかこの時ばかりは法曹界はみんな急に社会通念では考えられないぐらい馬鹿になって、
「いろいろあって、間に合わなかったんですー、次回からちゃんとするんですいませーん。許してちょ🙏」
「そうなんですねー、急に訴えられちゃったんもんねー、仕方ないよねー、許す許す!👌」
ってな暗黙の了解が成立するので、この1回飛ばしの時間稼ぎか当たり前になっている。
これらを知らないと、
初回期日を欠席するなんて!舐めやがって! と無駄に怒り狂ったり、 どんな言い訳をしてくるか首を長くして待っていたのに! と肩透かしになり、必要以上にがっかりすることになるが、
もう、このゲームを何度か経験しているので、こんなことでは全く取り乱すようなことはない。
そして、初回期日の日がやってきた。
訴状の控えや書証、PC等詰め込んだキャリーを引いて、地裁に到着。
さあ、数年ぶりにこの戦いの舞台に戻ってきた。
惜しまれながら引退したレジェンドが、現役復帰するかような心持ちだ。
また、ここから長い戦いが始まる。
応援します!
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