被告代理人:あれ、これ、甲8の2号証の電子メールの原本なんですけども、いただいている写しとは異なっています。
(電子メール等の電子情報を印刷した書面を書証として提出する場合は、原本写しの別は原本として提出することになっている。電子メールは引用返信が繰り返される場合が多く、証明したい内容部分が含まれるメールが複数存在することになる。)
裁判官:見せていただいてもよろしいですか。本当ですね。すいません、気がつきませんでした。原告どうされますか。
内心ではパニックだったが、平静を装いながら答える。
元社畜:あ、えっと、すいません。次回期日以降で提出させていただきます。
裁判官:分かりました。今回期日では他の証拠含めて提出がなかったものとして扱い、次回で原本確認できたら全て提出とします。
しかし、困ったことに、こちらとしてはもはやどの時点のやりとりの電子メールを裁判所と被告に渡していたの分からないのである。。。 分からないから渡したものを一度見せてほしいと言うのも恥ずかしいし、参ったなぁ。
裁判官が何かを察してくれたのか、
裁判官:裁判所と被告に出されたものと同一のものがあるのであればその原本を次回見せることでも良いですし、今回お持ちのものの写しを裁判所と被告に出していただくのでも構いませんよ。
元社畜:(あ、なるほど、たしかに。それでも良いのか。)いずれかで対応させていただきます。
裁判官:被告その他の原本についてはよろしいでしょうか。
被告代理人:はい。
書記官が、被告代理人からファイルを受け取り、返しにきた。
ファイルを受け取り確認する。
裁判官:裁判所に提出されているものは、日時が18時03分になっているものですよ。
教えてくれた。なんと優しく気がまわる裁判官様。
裁判官:被告は、訴状に対する認否反論、どれぐらい時間かかりますか。
被告代理人:えー、主張されている点多いので、◯月◯日(2.5ヶ月も先の日付)までに提出でお願いしたいのですが。
裁判官:そうですね。分かりました。
いやいや、もう訴状送達されてから、1ヶ月半は経ってますやん。少しは準備しておけよ。 何で今から認否含めて1から作る前提なんだよ💦
裁判官:では、△月△日だといかがでしょうか。
被告代理人:差し支えます。
裁判官:では、△月◻︎日10時だといかかですか。
被告代理人:お請けします
裁判官:原告は大丈夫ですか。
元社畜:なるべくなら午後がよいのですが、被告の決めた日時に合わせますので大丈夫です。 (自宅から地裁までがまあまあ遠いので、なるべく午後が良いけど、被告が決めた日時なら気兼ねなく休めるから被告に合わせておく)
裁判官:一応、今後は午後希望ということは調書に記録しておきますね。沿えるかはわかりませんが。 今後も基本的には弁論で進めていきたいと思いますので、またこの法廷でお願いします。 では、終わります。
意外だった。
以前の経験から、次回期日からすぐに弁論準備期日(非公開)にされるものだと思っていた。 このあたりは、裁判官や裁判所によって随分違うんだなぁ。
弁論準備期日の方が部屋も小さいし緊張しないで話しやすいけど、公開の場における裁判が担保されていた方がいい。(とはいえ、通常の弁論期日は、傍聴人にはまるで内容は分からないが)
裁判の時間自体は20分程度だったが、緊張や焦りでどっと疲れた。
しかし、この日、俺にはまだやることがあるのだった!
今後の為の重要な一手を打ちに行くのだ。
つづく。
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