【パタハラ裁判やってます】〜本人訴訟、しあわせのチカラに〜

全方位型労働被害者、元社畜による実話を元にした実話です。ブラック企業で働いている方、これからブラック企業と闘わんとしているあなたへのバイブル

第65話 労基臨検は突然に ひとりぼっちユニオン編

はしご

裁判所での初回期日のその足で労基署へ。 ついにあの計画を実行に移す。

労基署への申告だ。(労働基準法違反が起きているという申出、警察でいう被害届みたいなこと)

俺は労基署が今回様々な問題を解決するとは全く期待していないし、処罰してほしいとも思っていない。

目的はただ一つ、実態として廃止された外勤手当に代わる、新制度の労働協約が存在しているかどうかを労基署を使って確かめる為に申告をするのだ。

俺が労働協約ありますか?と騒げば、当初からあったかのように、おそらく日付を遡って作成されてしまう。 そこで、労基署が抜き打ちで確かめにいくように仕向けるのだ。 それで、確かめた結果何が起こるか。

このあたり詳しいことは、55話から57話に書いているので参照してほしい。


第55話


第56話


One for all

労基署には連絡して時間を打ち合わせておいた。

元社畜:元社畜です。◯◯会社のことで労働基準法違反の申告にきました。監督官の◯◯さんに伝えてありますのでお願いします。

監督官:お待たせしました。

元社畜:これが申告書と、証拠一式です。

監督官:申告書作ってきたんですね、、、。^^; 拝見します。

実際の労働基準法違反申告書がご覧になりたい方はこちらから(有償)


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監督官:92条1項違反(就業規則の基準が労働協約に反すること)は、申告された以上は労基署としても動いて24条(賃金未払い厳罰化違反については、民事で争われている内容に関わってくると思いますので、労基署としては、、、

元社畜:そこについては、92条1項違反が是正されることで新しい就業規則の基準が無効になるため、その適用を受けていた同種の労働者が皆未払いが発生していることになる趣旨ですから個人的なものではないです。

監督官:では、24条違反に関することについては、情報提供という形になるので、進捗や結果については報告をしません。92条にかかるところのみ報告します。

元社畜:構いません。

労基臨検は突然に

監督官:では、担当決めて、おそらくは会社に臨検には早々に伺うことなると思います。在職中ですが、会社には元社畜さんから申告があったこと伝えても良いですか。差し支えあれば匿名にすることも可能ですが。

元社畜:じゃんじゃん伝えちゃってください。全然問題ありません。ただ、最初は抜き打ちで行っていただきたいです。

監督官:進め方については監督署の判断で行いますのでお約束出来ません。

元社畜:今回の場合、事前に連絡して、こういう理由で伺いますってなれば、当然違反事実を隠すために協約を遡って作成される可能性がありますよね。

監督官:監督署としては、違反事実が改善されるのならそれはそれで、、、。

元社畜:全然よく無いですね。 その日に無かったはずの労働協約をバックデイトして作成し、その結果組合員に不利益が生じる可能性があれば、合意や授権を得ずに作成するのは、有印私文書文書偽造に当たる可能性もありますよね。労基署がわざわざ刑法犯罪を誘発することになりかねませんから、犯罪が起こる可能性がある方法は極力回避すべきですよね。

監督署:・・・。

元社畜:それにそこがバックデイトによって是正された結果、全従業員合わせたら何千万、何億の賃金請求権が消えることになりかねないわけですが、抜き打ちで行ける権限があるのに、事前に通告してから臨検することに固執する理由ってありますか。

監督署:いろいろなことを考慮した上で、労基署として協議判断して進めます。結果希望通りになるとはお約束出来ません。担当が決まったらご連絡します。

元社畜:わかりました。よろしくお願いします。

-BGM- あの日あの時あの場所で 臨検入らなかったら 僕らはいつまでも 見知らぬ協約のまま

-そしてその夜-

申告を受け付けた監督官から電話があり、自分が担当になったこと、来週早々に動くことの報告があった。さあどうなる!

つづく。

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