最初の期日が約2ヶ月後に決まった。
口頭弁論期日請書(分かりました、その期日に出頭しますよーっていう確認書)を作成し送付。
とりあえず訴訟関係については、ボールは全て投げ終わった。
しかし、ただ待つわけではない。
泳ぎ続けていないと死ぬ回遊魚のように、この間を無駄にせずいろいろと進めておきたいことがあった。
話は、第41話に遡る。
企業内組合は、基本給の20%で支給する外勤手当を7000円とする制度変更の会社申し入れに対して了承する回答をした。
-41話より回想-
企業内組合が受け入れてしまったわけだが、受け入れ自体を阻止することは、はじめから難しいと思っていた。
説得と食い止め工作で、他の支社やグループ会社より制度導入を1年遅れさせることができた。
これが狙いだった。
俺の想定通りに進めば、会社にとって、後に突かれると痛い非常に大きなキズを残すことになるからだ。
まだ少し遠い未来になるが、答え合わせを待とう。
この合意、この制度に対する、労働協約は作成されたのだろうか。 就業規則が変更されたのは確認しているが、新たな労働協約規定を見ていないし、作成したという発信もないのだ。
会社と企業内組合は2年に1度、一斉に労働協約を改定・更新していて、その間で新たに決まったことについてはスタートはさせるが、労働協約を作るのは便宜上保留する運用をしていることを俺は企業内組合のちょい役をやっていたことがあって知っていた。
そう制度変更を1年遅らせる狙いとは、協約改訂の年からずらすことで協約化を保留させることにあったのだ。
でも本当にこのパラレルワールドが作られたのか裏取りをしてみる必要がある。
裏を取るために、配転前の部署で同僚だった企業内組合の書記長に声をかけた。
元社畜:書記長!ちょっと、労働協約のことで教えて欲しいことがあるんですけど。
書記長:何?元社畜さんはもう組合抜けたんだから関係ないでしょ😒
元社畜:まぁまぁ、そう言わずに😅 組合抜けたからって、全く関係が無くなるわけじゃないんですから。例えば会社と組合が結ぶ36協定なんかは、嫌でも効力が及びますし、当然俺が抜ける前すでに結ばれていた労働協約にも拘束されちゃうんですから。
書記長:ちょっと社内ではなんだから、外で話そうか。
-ここから、スマホの録音アプリで会話をREC🔴-
元社畜:書記長。〇〇さん。えーっと今日が8月〇日で、組合は今年3月に外勤手当の制度変更の件受け入れる回答をして、会社として4月から実際に新しい制度で運営されてるじゃないですか。この労働協約は作ったんですか。
書記長:いや、作ってないよ!就業規則は変わったけど、労働協約は作ってない。
元社畜:じゃあ、制度変更以前の労働協約の規定を廃止(解約)したり、改訂したりしたんですか。
書記長:してない。労働協約の日付見てみ。今年は協約改訂の年じゃないから。来年の4月に一斉に変える。
元社畜:そうなんですねー。へー。
狙いどおり、この世界線は作られていた。
その結果起きること。
解説は次回!!
つづく。