【パタハラ裁判やってます】〜本人訴訟、しあわせのチカラに〜

全方位型労働被害者、元社畜による実話を元にした実話です。ブラック企業で働いている方、これからブラック企業と闘わんとしているあなたへのバイブル

第54話 取り下げられるか ひとりぼっちユニオン編

取り下げろ

-数日後-

執行役員:あれは考えてくれたか。

元社畜:あれとは?

執行役員:訴状を出すか出さないかだよ!

元社畜:ああー。もう出しちゃいましたよ笑

執行役員:もう出したの!?おまえなぁ、あれだけ止めたのに。

元社畜:いや、出すって言いましたよ。

執行役員:取り下げろよ。例え裁判所から訴状が届いても、取り下げる予定なら何も無かったことにするから。

元社畜:嫌ですよ。印紙代もったいないじゃないですか笑

執行役員:いくらだ?そんなもん俺がポケットマネーで払ってやるから。

元社畜:ここまできて、会社が何の代償も払わずに解決できると思ってるんですか。

執行役員:大変なことだぞ。

元社畜:大きく捉えすぎですよ。裁判なんてなんだこんなもんかってぐらい、静かに淡々と進んでいくものですよ。

訴訟物の価額

裁判所から電話があった。

書記官:裁判所の計算する訴額と、訴状記載の価額が違うので、計算根拠教えてください。

元社畜:あ、すいません。付加金の金額が入ってしまっていたかも。

書記官:いえ、それでも若干合わないですね。

この後。いろいろやりとりして、ようやく理由が分かった。

配置転換先で就労する義務のないことの確認請求については、地位確認(解雇無効確認)請求と同じで訴額160万円として扱うことになるが、これを計算していなかった。 付加金の金額は、訴額に含めないが、これを含んでいたため、相殺されて微妙に合わなかったのだ。

お恥ずかしい。

収入印紙2000円不足するとのことで、すぐに送った。

送達

人事部長や役員の共有の予定表を見ると、弁護士事務所相談という予定が入っていた。

どうやら訴状が送達されたようだ。分かりやすいな。

また執行役員と少し話す機会があったので、聞いてみた。

元社畜:訴状届いたようですね。

執行役員:届いたわ!なんだあの分厚さ、コロコロコミックが入ってるかと思ったわ!

元社畜:証拠多くてすいませんね。

つづく

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