【パタハラ裁判やってます】〜本人訴訟、しあわせのチカラに〜

全方位型労働被害者、元社畜による実話を元にした実話です。ブラック企業で働いている方、これからブラック企業と闘わんとしているあなたへのバイブル

第19話 職務変更による不利益 ひとりぼっちユニオン編

まずは確かめる




返信がきた。

回答だけちゃっちゃっと返信くれたらいいのに、やたら対面でやりたがるのはなんなんだろう。証拠を残したくないからなのか、パワーバランスで恫喝したり、言葉巧みに言いくるめたいからなのか。

無責任

上長である中澤部長と組合分会長も同席して、人事からの説明の場が設けられた。

俺:改めて確認ですが、育休復帰時点から職制上の地位が、外勤者から内勤者に変更されたということなのでしょうか。

人事部長:所属部署からきちんと伝えていただいていると考えていましたが、伝えてないんだね?

中澤部長:復帰していきなり担当として営業に戻すのは難しいから内勤で手伝ってもらうという話はしましたが、外勤者から内勤者になるとか、手当がどうとかは話してません。

俺:これは職制や賃金、また、育休にも関連したことですし、人任せにするのではなく、人事部門が責任をもって伝わっているか見届けをするべきではないですか。

人事部長:では結論からお伝えすると、元社畜さんには、復帰日付けで内勤者として働いていただきます。外勤者ではなくなるため、もちろん外勤手当はなくなります。 これは何も外勤手当を支払うのを会社がケチりたいとか、そういうことではありません。あなた一人の外勤手当を支払うことなんて会社にとってはそんなに大きな負担ではない。ただ支払う根拠がなくなるから残念ながら支払えませんということ。外勤者に出す手当だからね。

ケチってるんじゃなければ名目変えて払えよ。

働いた方が収入が減る

俺:法令上も労働協約上も、就業規則の育児休業規定上も復帰後は原則育児前の職務に戻すこととなっていることはもちろんご存知ですよね?

人事部長:原則ね。あくまで原則。育休申請時に確認書というのに署名してもらったと思うんだけど、「休業直前の職場職務への復職が原則ですが、状況に応じて最適と思われる職場及び職務に配属します。」と書いています。

俺:これは私にとって最適か、会社にとって最適か、主体が書いてないので、これだけで賃金の20%の減額を伴う配転をするのは強引ではないですか。

人事部長:会社にとっての!会社にとっての最適です!会社としては、職場は変えていない、部署も変えていない。ここは配慮しました。 期の途中に復帰をされたので、社内的にも対外的にも混乱が生じかねないので仕事内容は最適な内容に変更をさせていただいたということです。ご理解ください。

俺:復帰する時期によって賃金やキャリア形成に不利益が生じるのは致し方ないとするなら制度の主旨に反すると思いますが。 外勤手当が無くなると、育児休業給付金の方が手取り額が高くなるのでわざわざ働きにきて働いた方が収入が下がるって働かないで休んでいた方がいいじゃないですか。

人事部長:そこは申し訳ない。もう起きてしまったことなので。謝ることしかできません。

俺:育休延長の育休は一度職場復帰すると、もう育休には戻れないんです。出社させておいて戻れなくしてから不利益を告げるなんてこちらからしたら騙し討ちのようなものです。 なんなら復帰後の2日分の賃金はいただかなくて構いませんので出社しなかったことにして年度末まで育休に戻らせてくださいよ。

人事部長:それはできません。これは会社の命令なので、従っていただくほかありません。

俺:承服できかねますので、拒否させていただきます!

つづく

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