【パタハラ裁判やってます】〜本人訴訟、しあわせのチカラに〜

全方位型労働被害者、元社畜による実話を元にした実話です。ブラック企業で働いている方、これからブラック企業と闘わんとしているあなたへのバイブル

第29話 有休の理由 ひとりぼっちユニオン編

有休申請

このまま進めば訴訟することになるんだろうなと思いつつも、一応労基署や労働局にも相談してみようと思いたった。

行政からなにかしらのアプローチがあれば、会社へプレッシャーをかけることにもなる。 うまくいけば、再び制度変更の労使協議に待ったをかけられるかもしれない。

だが、もちろん平日は仕事のため休みを取るほかない。 我が社の有休申請には、理由欄がある。 WEB申請だが、何らか理由を記載しなければ申請ボタンが押せない。

法律上、労働者が会社に有給休暇の申請理由を伝える義務はない。

理由を尋ねること自体は特に違法とまでは言えないが、有給休暇は、労働者の権利で、理由の内容を問わず労働者からの有給取得申請があった場合には、使用者はそれを認めなければならないのが原則であるため理由を尋ねることに意味はない。(事業の正常な運営を妨げる場合には時季の変更をすることはできる。)

なんらか理由を書かないといけないが、嘘をつく必要もないためそのまま書くことにした。 (今思えば無益だし、余計なことだとは思う)

労基署と労働局

まずは労基署。

(よほど緊急性が無い限りは、労基署に相談行く際には事前予約が必要か確認しましょう。 管轄労基署によって予約が必要なところと不要なところがあります。 予約が必要なところに予約しないで行くと、長時間待たされたり、露骨に嫌な顔をされます。)

元社畜:労働相談に来たんですけど。

相談員:労基署相談員の早見(はやみ)です。おかけ下さい。

元社畜::端的に言えば、育休後に不当な配置転換されて手当がなくなったってことになるんですが、大体概要はこの不同意通知書のとおりなのでこちらを読んでいただければ。

早見:......。これ、ご自身で法令とか調べてお書きになったんですか。根拠もしっかりしてそうなので民事でおやりになったら勝てそうに見えますけどね。

元社畜:ありがとうございます。どうにもならなければ最終的には訴訟するつもりでいますけど、労基署の方で何か指導していただくとかできないかなと思ってきたんですけど。

早見:育児介護休業法については、労働局の管轄ですのでこちらではちょっと。 未払いが起きれば一度ご自身で請求していただいて、それでも払ってこなければその時はまた相談に来てください。記録は残しておきますので。

元社畜:ですよね。ありがとうございます。

労基署ってそういうところ。知ってた。 知ってたけど久しぶりで忘れてたわ。

次は労働局へ

つづく。

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