【パタハラ裁判やってます】〜本人訴訟、しあわせのチカラに〜

全方位型労働被害者、元社畜による実話を元にした実話です。ブラック企業で働いている方、これからブラック企業と闘わんとしているあなたへのバイブル

第38話 同期入社の男 ひとりぼっちユニオン編

同期入社の男

俺は中途入社組であるが、同時期に会社に中途入社した従業員は、研修等で一緒になることが多い。

そんな仲間と情報交換用にチャットグループなんかを作っていて、主には情報交換やグチ大会が多い。

そんな中俺は、会社の法違反や、未払残業や不利益変更、育休後の不利益扱いのこと、現在の状況等を俺は時々発信していた。

そして今度、弁護士に相談に行くことを発信したところ、佐藤という同僚から反応があった。

なんでも、来月に退職することに決めていて、未払いがあるなら退職後に請求したいので、一緒に弁護士相談についていきたいとのこと。

情報や証拠の交換や共有が出来るし、新しい気付きもあるかもしれない。後を追う仲間がこうやってぽつぽつ現れたら会社にもかなりプレッシャーが与えられる。 会社だけでなく、従業員に対しても、一人の頭狂ってる奴が権利主張して噛みついているという印象から、何人もやるんだから会社がおかしいんだというイメージになるかもしれない。

条件


ユニオンから紹介される弁護士だから、勝手に了解するわけにもいかないが、佐藤には、ユニオン側に話してみることを伝えるとともに、俺は一つの条件を彼に提示した。

ユニオンからの紹介により、長時間の無料相談ができるものなので、ユニオン側にもメリットを作ってあげる必要があると思う。ユニオンに加入することを前提としてほしい。 月2000円だし脱退しようと思えばいつでも出来るのだから、それぐらいはマストだと思ったわけだ。

足並みは揃えない

ユニオン側に伝え確認したところ、佐藤を連れてきて問題ないということだったので連れていくことにした。 就業規則や労働協約とかの規定関係は共通するところなので、雇用契約書や条件通知書探すこと、過去3年分の給与明細や出退勤を例の方法で収集することと、相談日時を伝え、その1時間前に最寄り駅で待ち合わせをすることになった。

実は拠点が違うので、研修以外では交流がないし、どういう人間か、お互いのことをよく知らないのだ。 そして一緒に昼食をとりながらお互いのこれまでのことを話した。

共闘はするが、お互いの進め方、歩幅、ゴールを合わせる必要はないので、自分の利益を最大化することを優先して下さいと伝えた。

これがよくなかったのかなぁ。

つづく

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