次の日、
俺はまず、組合のトップである執行委員長と直接話す機会を得たいと思った。
職場の分会長に、今日中に執行委員長と直接電話で話が出来るように
恫喝したら
その間、仕事の合間を縫って、不利益変更にあたるのか裏付けや、下準備をしたのだった。
トゥルルルル...
俺:ご無沙汰してます。竹下先生。
竹下先生:お久しぶりですね。元社畜さん。 お元気ですか?
俺:元気です。その節は大変お世話になりました。
竹下先生:どうされました?
俺:ちょっと今の会社や組合とトラブルになりそうで、また相談にのっていただけないかなと。もちろん相談料はきちんとお支払いしますので。
竹下先生:そんな、電話やメールの相談ぐらいなら大丈夫ですよ。もちろん忙しい時は無理ですけど。 元社畜さんが何をするのか気になりますし、元社畜さんの発想には、僕も勉強させられることありますので。
俺:なんか、すいません。
そして俺は、事の概要を話した。
竹下先生:なんか流れも内容も似てますね、前回と(笑)
俺:そうなんですよ(笑)
竹下先生:実質定額残業代制度なのを撤廃して、実労働時間化しようというのであればそれ自体不利益変更ですよ。
俺:ですよね。そのあたりを組合が全く理解できていないし、おそらく相談できる専門家のツテもないようなので、すぐに相談できるように段取りしたいです。zoomとかのテレビ会議でも構わないので、僕も一緒に話しますので。
竹下先生:元社畜さんはたしか引越して、今の職場は東京でしたよね。 うちの東京の事務所の者で空き確認してみますので、少しお待ちください。
-数分後-
竹下先生:明日の14時頃なら大丈夫です。 今日組合の役員と話すなら、その結果で教えてください。
俺:いろいろとお手数おかけしてすいません。ありがとうございました。
さすが、竹下先生だ。ありがたい。
労基署にも電話で確認したが、やはり不利益変更にあたるとの回答だった。
一応相談員の名前も確認して控えておいた。
さあ、あとは、執行委員長との電話を待つのみ!
つづく