【パタハラ裁判やってます】〜本人訴訟、しあわせのチカラに〜

全方位型労働被害者、元社畜による実話を元にした実話です。ブラック企業で働いている方、これからブラック企業と闘わんとしているあなたへのバイブル

第46話 団体交渉は心理戦 ひとりぼっちユニオン編

交渉なんだ

団体交渉は、『交渉』だ。

交渉には何が大切か。 それは、交渉術、テクニックだ。

労働法的な知識はもちろんある程度必要ではある。
それよりもっと大事なことは、心理戦で圧勝し場を支配し、常に交渉の主導権を握ることが極めて重要でそこにもっと心血を注ぐべきだった。

この点、弁護士は交渉のプロ。 定石が身についているし、自然に正しいアプローチをしている。

ちなみに団体交渉の場に、会社の社労士が出てくる場合があるかもしれないが、社労士は交渉を代理することは非弁行為となり違法だ。 同席して会社側にアドバイスしたり、社労士と会社側のみで会話するのは問題ないが、口を挟んできたり意見してきた場合には指摘し、場合によっては退席を求めてもよい。 注意してもやめないことで社労士が懲戒されたり、書類送検された例もままある。

交渉の前から戦いは始まっている

企業内組合では無いユニオンとの団体交渉においては、会社側が社内の会議室では無く、貸会議室等を借りて場所を指定してくることが多い。 暗にあなた方は部外者だから社内には入れませんよという強調と、会議室を借りられる時間が決まっていることで、団体交渉の時間を制限出来るからだ。(あまりに短いと誠実交渉義務違反の問題はあるので大体2時間ぐらいが多い。)

そうして指定された貸事務所の近くに、1時間前に待ち合わせし、ユニオンの幹部と打ち合わせしなが、待機し、10分前ぐらいに会議室に向かったが、この会議室のあるビル、案内や構造がすごく分かりにくくて会議室が見つけられなかった💦 あやうく遅れそうになり、ユニオンの役員が人事担当に連絡を入れ、場所を確認し、定刻より少し遅れて、ようやく会議室に辿り着いた。

もう始まる時点で、心理的、風下に立つことになってしまったのだ。 早く着き近くに待機することで安心してはいけない。必ず一度会議室の場所まで確認することが大事だ。

なんなら会社側は、交渉開始時間の前から会議室をとって打ち合わせしていることもある。 早く着いたら一回突撃して、早く着いたので部屋で待たせてもらったり、部屋の外で待てと言われたらドアの前で立って待っているだけでも、少し心理的なプレッシャーをかけることができると思う。

質問は会話をリードする

団体交渉が始まると、会社側や代理人弁護士は、団体交渉の議題、話し合う内容の概要をまず聞いてくる。

団体交渉申入書に書かれていて分かっているのに聞いてくる。 最初の質問をした方が会話をリードし、場を支配出来るからだ。 だから本当は、先に何か質問をした方が良いと思う。

だからこの質問に関する的確な回答、議題の順番や予定は予め整理、用意しておき、絶対にえーっとか口ごもったりまごついたりバタバタしてはダメだ。

ユニオンが的確に答えられていたかと言うと、どうかなという感じ。

この時点ですでに心理戦という面では劣勢に立たされていたんだなぁ。

つづく。

前の話を読む


最初から読む