社畜よ、武器を持て【未払い残業代請求裁判ブログ】

未払い残業代請求と解雇無効確認の裁判中の元社畜によるリアルタイム奮闘記! 今まさにブラック企業で働いている方、これからブラック企業と闘わんとしているあなたへのバイブルにも!

これまでの経緯64 ついに書類送検された!

労働基準監督署に告訴状を提出してから約6ヵ月。8月初旬。


労働基準監督官から、会社と代表者と部長を書類送検したという連絡がきた。


いやー、長かった!
労基署さんご苦労様です。 お世話になりました。



数日後、労働局のHPに新着情報にてプレスリリースとして公表されていた。


そして9月15日
厚生労働省が毎月発表している「労働基準法令違反に係る公表事案」(いわゆるブラック企業リスト)にも掲載された。



ある意味、電〇や〇菱〇気、パ〇ソニ〇クと肩を並べる企業になったと思うと感慨深い。


とはいえ、起訴されるかどうかは検察次第なのでまだ分からない。
起訴されなければ検察審査会への申し立ても視野にいれている。


3ヶ月以内には結果が出ると思うのでどうなるか見てみましょう。

これまでの経緯63 逃げ道は塞いだつもり

和解条項案を作成しながら、


言葉巧みにごまかした説明をされるリスク。
従業員の大半を朝礼に出席させないリスク。
やらずにやったことにしてこられるリスク。

これらを回避する手段を考えた。

履行が必ず確認出来るように、原告本人又は代理人も出席出来るようにし、
言葉巧みに誤魔化されないよう事前に準備された周知文書を読み上げる形式とし、さらにビデオ撮影をして抑止することにした。
従業員の出席を担保するために8割以上の出席を義務付け、8割満たない場合には再度やり直させるようにした。

そうして完成した和解条項案と周知文書は以下のとおり。




和解条項案


1 被告は、原告に対する平成28年10月〇日付け普通解雇の意思表示並びに解雇理由証明書記載の解雇理由を撤回する。

 原告被告は、原告と被告の間の雇用契約が、本日、会社都合により終了したことを相互に確認する。

 被告は、原告に対し、平成28年10月〇日から和解までの賃金として、222万〇〇〇〇の支払い義務があることを認める。

 被告は、原告に対し、前項の金員から被保険者負担分にかかる健康保険料、厚生年金保険料及び雇用保険並びに原告が負担すべき源泉所得税を控除し支払う。

5 原告と被告は、前項記載の健康保険料、厚生年金保険料及び雇用保険料並びに原告が負担すべき源泉所得税額が、実際の金額と異なることが明らかとなった場合、精算する。

 被告は、第3項の賃金に関する事業主負担分の健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料を負担する。

 被告は、本件和解成立後速やかに、原告にかかる健康保険、厚生年金保険及び雇用保険の被保険者資格喪失届の取消手続をするとともに、新たに退職日ないし離職日を本日とする被保険者資格喪失手続をする。

8 被告は、和解日から〇〇日以内に、全従業員を対象とする月曜日の朝礼において、各従業員に対し、文書(別紙2)を配布同文書を読み上げて周知する。なお、同朝礼には被告全従業員の8割以上の出席を要することとし、仮に、出席者が8割未満である場合には、同朝礼日から14日以内に全従業員の8割以上が出席する場において、文書(別紙2)を配布し、同文書を読み上げて周知する。れらの周知の現場には原告もしくは原告代理人又はその両方が出席し確認する。原告が出席できない場合には(原告代理人が出席したとしても)、確認のため撮影して記録する。この撮影記録については確認のためであって、原告は、第三者に対し、正当な理由なく(みだりに)公開しない。仮に、原告がこの撮影記録を第三者に正当な理由なく公開し、被告に損害が発生した場合、原告は、被告に対し、適正な金額の賠償金を支払う。

 被告は、原告が失業給付を返金することを前提として、和解成立14日以内に、原告に対し、離職票を交付する。

 原告は、本件訴訟物のうち請求の趣旨第3項ないし第5項に関するその余の請求を放棄する。

11 原告及び被告は、本件訴訟物(請求の趣旨第3項ないし第5項)については、原告と被告との間には、本和解条項に定めるもののほかに何らの債権債務がないことを相互に確認する。

12 本件訴訟物(請求の趣旨第3項ないし第5項)に関する手続費用は各自の負担とする。


別紙

お知らせ

 

          2017年〇月〇日

従業員 各位

                          〇〇ハウス株式会社

代表取締役 〇〇 〇〇

 

 この度、当社が昨年10月〇日付けで普通解雇致しました俺氏との間で、雇用関係につき裁判上の和解が成立しました。当社としましては、俺氏の10月△日付退職願いを受けて合意退職処理をするのが妥当であったところ、会社が普通解雇したことにより、解雇無効訴訟となったことは会社として反省するところであり、今後は社会通念上に照らし客観的合理的な理由も無いのに解雇処分をしたり、退職勧奨や不当な取り扱いをするようなことはありません。


 以下、俺氏の要望により和解の骨子をお知らせします。


① 会社は普通解雇別紙解雇理由証明書参照を撤回して、雇用契約を和解日で会社都合の終了とする。

② 会社は、平成28年10月〇日から和解日の前日までの賃金として222万余円の支払義務を認め、健康保険料などを控除した金額を俺氏に支払う。

         ③ 会社は、上記の期間の賃金につき、

          健康保険料など事業主負担分を負担する。

④ 会社は、和解日から21日以内に、全従業員を対象とする月曜日の朝礼において、各従業員に対し、和解の骨子を含めた会社としてのお知らせ文を配布し、同文書を読み上げて周知する。なお、同朝礼には会社全従業員の8割以上の出席を要することとし、仮に、出席者が8割未満である場合には、同朝礼日から14日以内に、全従業員の8割以上が出席する場において、お知らせ文を配布し、同文書を読み上げて周知する。これらの周知の現場には、俺氏もしくは俺氏代理人又はその両方が出席し確認する。俺氏が出席できない場合には(俺代理人が出席したとしても)、確認のため撮影して記録する。この撮影記録については確認のためであって、俺は、第三者に対し、正当な理由なく(みだりに)公開しない。仮に、俺氏が、この撮影記録を第三者に正当な理由なく公開し、会社に損害が発生した場合、俺氏は、会社に対し、適正な金額の賠償金を支払う。

⑤ 会社は、被保険者資格喪失届の取消と、新規の離職日の被保険者資格喪失手続をする。

⑥ 会社は、失業給付が返金されることを前提として、和解から15日以内に離職票を交付する。

以上



これまでの経緯62 あれも無理これも無理

弁護士を通じて指摘と確認をすると、



1.HPへの経緯と謝罪の掲載は出来ない。

2.復職であれば退職日を決めて復職しなければ応じられない。1日のみ出社してあとは退職まで有給休暇にしてほしい。

3.従業員への周知について、履行を担保する方法を考える

という回答であった。

1はやはり拒んできたかという感じ。
2についてはそれ復職って言わなくないか?
3は被告が考える方法は信用出来ない。


裁判官に和解交渉が不調であることを先生を通じて伝えてもらった。


すると、裁判官から提案。

被告会社での朝礼等で代表者から従業員に対し顛末の周知、謝罪をすることで原告の目的を達成すること出来ないか。


これについては俺も考えたことはあるがやはり完全な履行を担保するのは容易ではない。

問題点としては、

言葉巧みにごまかした説明をされるリスク。
従業員の大半を朝礼に出席させないリスク。
やらずにやったことにしてこられるリスク。



もう一度この線を考えてみることにした。
複雑になるがこれらのリスクさえ除去出来れば、こういう解決もやぶさかではないと思う。

そして和解条項案を作成した。

つづく。


 






これまでの経緯61 努めて穏当に

被告からの回答がきた。


要旨は次のとおりであった。

①被告は普通解雇を撤回して、雇用契約を和解日で会社都合の終了とする。
②被告は次の文書を従業員に配布して周知する。

原告の退職願を受けて退職処理するのが穏当であったところ、会社が予告手当を支払って普通解雇したことにより、解雇無効訴訟になったことは会社として反省するところであり、今後はこのようなことがないように努めます。

③被告は原告に対して退職日までの賃金として給与7ヵ月分相当額(社会保険料等を控除)を支払う。
④被告は事業主負担分の社会保険料を負担する。
⑤原告が失業給付を返金することを前提に、和解から15日以内に離職票を発行する。
以上

こちらが条件にしていたのは、

会社HP上に今回の顛末と謝罪を掲載すること
              or
復職させる

この二択だった。


なんと被告は、新しい選択肢を勝手に作ってきた(-ω-;)
もうね、そちらが条件をつくれる状況にありませんから!立場分かってる??

従業員への文書の配布では、実際やったかどうかこちらには分からない。履行が担保できないのだ。おそらくはやったことにして幕引きを図るのが濃厚だ。

この文章案もイラつかせる。
穏当なんて言葉、日常生活で滅多に聞いたことないんだけど。使います? わざわざ使ってきたように見えてならない。意味を調べてみた。

「穏当」
[名・形動]
 おだやかで無理がないこと。また、そのさま。「取り扱いに穏当を欠く」「穏当な処置」
 すなおでおとなしいさま。


そもそも退職願は意思の意思の欠缺意思の不存在によってすでに撤回を通知している。
被告の暴挙による解雇なのに、あの退職願を受理しておけば、「もっと穏やかに処理出来ていたね」って、言い換えれば「黙らせれておけたのに」って言われている感じがするんだが。

もっと問題なのは、「今後はこのようなことがないように努めます。


「努める」
[動]
1  力を尽くす。努力する


しないように努力してみますけど、またうるさい奴がいたら我慢できなくてやっちゃうかも。約束は出来ないっす(`・ω・´)キリッ

って聞こえませんか?
いちいち考えすぎなのかなぁ。



期日から和解日までの日割賃金も口頭で合意しているのに、しれっと無かったことにしてるしね。


というわけで、先生に被告弁護士に対して努めて穏当に確認と指摘をするようお願いをしたのだった。


つづく。

これまでの経緯60 これまでの裁判記録を閲覧に行った話

期日が終わった2日後。


この頃は裁判所に対する信頼を失くしかけていたので、これまでの裁判記録を閲覧をすることにした。


裁判記録の閲覧とは、

(訴訟記録の閲覧等)
第91条
1項 何人も、裁判所書記官に対し、訴訟記録の閲覧を請求することができる。
2項
 (略)
3項 当事者及び利害関係を疎明した第三者は、裁判所書記官に対し、訴訟記録の謄写することができる。
 (以下略)
(秘密保護のための閲覧等の制限)
第92条
1項 次に掲げる事由につき疎明があった場合には、裁判所は、当該当事者の申立てにより、決定で、当該訴訟記録中当該秘密が記載され、又は記録された部分の閲覧若しくは謄写することができる者を当事者に限ることができる。

1  訴訟記録中に当事者の私生活についての重大な秘密が記載され、又は記録されており、かつ、第三者が秘密記載部分の閲覧等を行うことにより、その当事者が社会生活を営むのに著しい支障を生ずるおそれがあること。
 (以下略)


法的には原則誰でも閲覧出来るんですねぇ。裁判は公開が原則なので当たり前っちゃ当たり前ですが。
裁判記録から知らない人に個人情報を丸裸にされる可能性がありますから訴訟をする際には注意しましょう。
ちなみに誰が閲覧したかは記録に綴らるので、裁判官にも当事者にも分かってしまいます。



インターネットでブログや民事裁判に関することを読み漁っていると、裁判官の描いた筋書き、導きたい結論に合わないような準備書面や証拠はきちんと採用されていなかったり記録を抜かれていたりなんてことがあるとかないとか!?
毎期日後、必ず裁判記録を閲覧しましょう!なんて言っているサイトもありました。


担当書記官に事前に連絡して、日時を決めて行くのがマナーのよう。
が、しかし、用意周到にいろいろ分からないように改ざんされる可能性も否定できない。


なのでここは、

抜きうちで行っちゃう!


事前に調べたところ

持ち物
収入印紙150円(訴訟当事者の場合)
本人確認資料

※事件番号も分かるようにしましょう。


まずは、事務室の記録係?に行き、閲覧したい旨と事件番号を伝えます。


事務員:事前に書記官に連絡してありますか?

俺:伝えてません。

事務員:書記官に聞いてみるけど、今日見れないかもしれないよ。一応この閲覧申請書書いて印鑑押しておいて。

俺:はい、記入しておきます。

書き方分からない部分は聞きながら書いた。

事務員:聞いたら閲覧して大丈夫みたいだから、申請書持って書記官室に行ってもらえる。


書記官室へ。


書記官:訴訟記録の閲覧ですね。資料出しますからしばらくお待ち下さい。


書記官:ではこちらで。謄写(コピー)したいものかあったら付箋貼っておいて下さい。終わったら声かけて下さい。


ただでさえ狭い書記官室のすごい片隅に追いやられ、小さい机で記録を確認。


特に気になる部分はほぼ無く、調書もきちんととられていた。提出した準備書面も証拠も全てしっかりあった。
唯一、録音証拠のCD-Rが反訳書と合致しない部分があるので再提出待ちのよいな形になっていたのでこれは先生に伝えよう。

ひとつ思ったのは、期日調書の書式には作成日付や契印なんかも無いので、確かにいかようにも塗り替えられるなとは思った。
閲覧した記録は毎回残るので期日毎に閲覧することが抑止力になる。


書記官に声をかけ、期日調書と証拠一覧の謄写をお願いした。
(謄写するものを申請書に追記させられるので、何を謄写したのかも裁判官には筒抜けです。)

謄写室という場所に案内される。
ただコピーをするだけの部屋だが、警備員がいて、書記官に後ろから見られながらコピーをした。やりづらい。
コピーはたしか1枚40円ぐらいした気がする。高い(´;ω;`)


なにはともあれ、記録に怪しいところはなにも無かったので、

疑ってすいませんでしたm( )m



これまでの経緯59 御用聞きに来たのか

それほど時を待たずして書記官に呼び戻された。



裁判官:被告代理人と話をしました。俺さんの条件で和解に向けて前向きに検討したいとのことです。
今日は決済者である被告の代表者が来ていないので、持ち帰って検討したいということです。


俺:こちらは判決でも構わないところ、和解したいのは被告側なのに決済者が来てないっていうのも誠意が感じられないんですよ。結局持ち帰らないと話が進まないなら早く解決させたいっていう被告の意思と矛盾してますよ。( `-´ )


被告代理人:俺さんの要望はよく理解したので、それを会社にはすぐ伝えますから(-ω-;)
回答は代理人に2、3日中にお伝えできるかと思います。
金額についてのところはおそらく問題無いとは思います。新しく出された条件をどうするかを検討させて下さい。


裁判官:では2週間後に和解期日いれておきますので、この間に当事者間で詰めていただくということにしましょう。


期日の調整をして終了。


終了後、部屋から出たところで裁判官に呼び止められた。


裁判官:やはり、不特定多数の方が見るHPへの顛末と謝罪文の掲載は被告としては受け入れるは難しいようなので、復職の方が可能性が高そうですよ。


俺:私としては不特定多数に公開された方がより判決の効果に近いので本当はHPの方がいいんですけどね。



そして数日後、被告代理人から文書で回答が来た。


つづく。

























 
 

これまでの経緯58 正しい秩序




被告代理人弁護士が部屋を出ていき。



俺:まず、私としてはこれまでの主張に自信を持っていますので判決でいっこうに構いません。
最初の期日前に訴外で、あとは先回の期日と、こちらも譲歩を示した上で2度も和解の機会を被告に与えました。どちらも誠意ある回答を頂けず憤りを感じるところです。

この解雇は私が会社の要求する労働条件の不利益変更を受け入れなかった報復とみせしめでされたものだと考えています。
もし簡単に和解で終結すれば、ある程度の金銭を払うことで今後も思い通りにならない従業員を解雇しても問題は無いという誤った認識を被告が持つ危険があります。
今現に被告会社で働いている従業員はどうでしょう。解雇は認められてしまうのだと思ったままで、会社に逆らえば辞めさせられてしまうので、不条理なことを要求されても受け入れるしかない。
もう、この事件は原告被告の中での紛争が解決すればいいというものでは無くなっていると思います。


黙ってみんな聞いていた。
民事裁判というのは、証人尋問まで、書面でのやりとりがひたすら続く。自分の思いや考えなんて発言する場面は殆ど無いのだ。
これまで言いたいことをかなり我慢していた。
思いの丈を吐き出せて、すごく気持ちがスっとする。



俺:ですが、、、



私としても早期解決に努力する姿勢は捨てていません。


そこで、考えました。


和解は和解で、判決にはない柔軟な内容を盛り込めると聞きます。
被告がどうしても和解をしたいのであれば、

解雇を撤回した上で、


会社のホームページ上に、今回の顛末と謝罪文を掲載すること。

又は

私を復職させること。


このいずれかであれば、和解しても構いません。
解雇から今日までの賃金は本来9ヵ月分ですが、7ヵ月分+本日~和解日までの日割までは譲歩します。



裁判官は目を丸くしているように見えた。
金額を釣り上げるために俺が和解を受け入れないのだと考えていたかもしれない。

幾ばくかの金を投げ捨ててでも貫きたい正しい秩序。
思いもよらなかったのではないか。

同時に判決もやむを得なしと諦めかけていたところ、和解の線が復活したことに安堵もあったかも知れない。


裁判官:仰りたいことは分かりました。現従業員に顛末が伝わることが第一ということですね。
仰った条件であれば和解されるということでよろしければ、被告に伝えてみますが。伝えてみないと分かりませんが、HPというのは不特定多数が見るものなので難しいんじゃないかと思います。
復職の方になった場合は出社することになると思いますが、それは大丈夫ですか?

俺:もちろん、出社しますよ。解雇された人間が戻ってきたという事実が大事なので。
それからどうするかは分かりません。続けてみるかもしれませんし、すぐに有給休暇願と退職願を出して辞めるかもしれません。復職したあとのことは私の問題なので、ここではあまり関係無いですね。


裁判官:分かりました。では被告代理人を呼びますので、原告側は一度退室して下さい。




つづく。