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社畜よ、武器を持て【未払い残業代請求裁判ブログ】

未払い残業代請求と解雇無効確認の裁判中の元社畜によるリアルタイム奮闘記! 今まさにブラック企業で働いている方、これからブラック企業と闘わんとしているあなたへのバイブルにも!

これまでの経緯14 潜入、捜索、証拠集め

弁護士事務所をあとにすると、すっかり暗くなっていた。

松田さんは都合で家に帰らなくてはいけないということでここで別れる。

磯野はお腹が空いたため2人でご飯を食べにいくことにした。


先ほどの弁護士への相談の最中、衝撃の事実が判明。


労働時間の最重要証拠となるであろう俺と磯野のタイムカードの写真データを松田さんが消去してしまっていた。


磯野とご飯を食べながら、事は急を要するとの意見で一致し、夜が深まるのを待って誰もいない会社に潜入し捜索することに。


23時、会社に到着。

電気がついている。

まだ誰かいるみたいだね。

これだからブラック企業は┐(´д`)┌ヤレヤレ


しばらく付近に身を潜め様子を見ることに。
30分ぐらい待っていると電気が消え、人が出ていく。施工管理部門の課長だ。

車に乗り出ていくのを確認。

いざ!


ナンバーロックを解除。


社内へ。


電気は必要最小限だけ点ける。


何故自分の勤めている会社なのにこんなにコソコソするのか?

それはこの日、俺と磯野は休みでありこんな時間に会社にいるのはおかしいのだ。

しかも当然スーツでは無く私服。もうこれは仕事がたまっててとか言い訳が一切きかない。

23時30分とはいえ、まだ現場から会社に戻っていない社員がもしかしたらいるかもしれない。

さっきの課長はお腹が空いたので夜食を食べに行っただけで、また仕事をするために戻ってくるかもしれない。

哀しいかなブラック企業とはそういうものなのだ。


それに仕事とは限らず、誰かが忘れ物を取りに来たり、仕事終わりに近くで1杯飲んでいた社員が帰りがてらトイレを使用しにくるかもしれない。 


しかし今日決行しなければ。


会社に時間を与えれば証拠を隠されてしまうかもしれない。俺達がこの会社にいられる時間ももう僅かかもしれない。もう機会は訪れないかもしれない。


松田さんから聞いておいた場所に向かう。
総務課長の席の後ろのキャビネットの引き出し。
(何故この場所を松田さんが知っているか。それはタイムレコーダーにある全員の一月のタイムカードを〆日に回収し総務部で給与計算をしているが、そのタイムカードの行き場を毎月注意深く監視していたのだ。)



ガコッ。


聞いていた通りだ。鍵がかかっている。


しかしこれは折込済みだ。


鍵の場所は、隣の小さいキャビネットの引き出しの上から2段目。


鍵を取り、鍵穴に差し解錠。
引き出しを開ける。

ここにダンボール箱に入った全員分の入社時からのタイムカードがあるはずだ、、、。


ない!
俺さん、無いよ!


マジか。磯野、これはもう無いかもしれないな。


やばくない?


とにかく周りを探そう。


見渡すといくつかダンボールが置いてある。
手当たり次第開けていく。
しかしどれも違う。


もう棚からなにまで手当たり次第に探す。


あっ!あれは?


あると思って開けたキャビネットの上、背伸びして手がやっと届く位置にダンボール箱が乗っている。


慎重に箱を取り、フタの部分を開ける。
28年、27年と書かれた大きな分厚い封筒が2つずつ計4つ。

中を見る。

あった!
これだ!


灯台下暗し。いや、灯台上暗しだ。

中には各人ごとに輪ゴムで分けられたタイムカードの束がごっそり。


もうどれぐらい時間が経ってしまったであろうか。とにかく急がなければ。


複合機でコピーを取ったら何かしらデータが残ってしまうかもしれない。


デスクにタイムカードを並べて、スマホで1ヶ月ごとパシャリ、パシャリ撮っていく。


手が震える。ぶれる。焦りもありなかなかうまく取れない。自分にこんなにも度胸がないとは。

年下の磯野はどうだ、サクサクと撮りすすめているじゃないか。
悟られないように俺も深呼吸しながら撮っていく。しかし、俺が半分撮り終わったところで、


俺さん!自分の分は全部終わったよ!


早い∑( ̄Д ̄;)


そしたらあれだ!上司の分も撮って!部長のタイムカードも撮っておけば少なくとも部長が一緒にいた時間は管理されてた証明になるかもしれないから!


そうだね!撮っておこう!



こうして、過去2年分のタイムカードを無事撮り終え、全てを元通りにして退散したのだった。



次回

いよいよ、

会社との正面切っての話し合いへ。



これまでの経緯13 弁護士にいろいろ質問してみた!


前回から引き続き、弁護士との会話の続きです。




たしか労働審判の方が費用が安くて解決も早いんですよね?何故2人の件は初めから訴訟にしたんですか?



確かに訴訟よりは費用は安く済みます。ただ解決のスピードについては労働審判をした方が早いとは限りません。

労働審判は,原則として3回以内で終結するので申立から2、3ヶ月、長くても半年ぐらいの期間なので、それ自体は迅速なのですがどちらか一方から異議がでれば、結局訴訟に移行することになります。

今回、事前段階で全く会社が取り合わない上、争う姿勢だったので、訴訟にした方が良いケースだと思います。


理由としてはもう一つ、労働審判だと付加金が認められないということもあります。


付加金というのは、労働基準法第114条で、未払いの割増賃金等を使用者が支払わなかった場合には労働者からの求めにより裁判所はその未払い賃金と同額まで付加金を支払いを命じることができるとされているのですが、労働審判だと付加金の請求自体はできますが、認められたケースがないので。



訴訟にすれば未払い残業代が倍貰えるってことですか!?



必ずではありません。あくまでも判決までいって、裁判官が認めてくれたらの話で。

民事訴訟の殆どは判決までいく前に和解で終わることが多いですし、付加金については過度に期待するものではないです。

ただN社さんは結構悪質なので付加金が付く可能性はあるので、訴訟にして請求はしておいた方が良いです。



なるほど。なるべくなら訴訟外で話し合いで解決したいですけど、決裂すれば訴訟でいくことになるわけですね。
一応、その時のために証拠集めをしておいた方が良さそうですね。まだ在職中なのでその間に出来るだけ集めておこうと思いますが何がいりますか?




そうですね。まず、できれば2年分のタイムカードと日報。就業規則のコピー。
私が事前交渉でN社さんに請求しても出してくれないので、あるか分からないですが賃金規定や休日カレンダーのようなものがもしあるなら欲しいです。

会社と話をする際に録音するなら、いつ録音されたものか証明できるように、日付や天気を声で録音しておいた方がいいですよ。口頭での請求でも証明できれば時効の進行は中断しますので。

他にはあとで取捨選択すればいいので証拠になるかもしれないものはとりあえず全て集めるようにして下さい。



わかりました。日報は上司にメールしてるので全部残っています。2年分となると膨大なデータ量ですが抜いてみます。

就業規則と賃金規定はいけると思います。
タイムカードは松田さんがこの間仮に我々3人の残業代計算してて、置いてある場所知っていて全部写メってくれてたのでもう既にあります。

ね、松田さん。


さん。
ちょっと言いにくいんですけど、それなんですけど、、、自分の以外は画像データ消しちゃいました。ちょっとUSBの容量がパンパンで。



え、、、!?
俺のタイムカードの写メないの??



はい、、、。あと、その後に辞めた2人が内容証明で請求してきたり労基署が入ったりしてるので、前に置いてあったところにまだあるとは限りません。



なんてことだ\(^o^)/

とりあえず探すしかないね。極秘裏に。



で、もし先生に頼むことになった場合には費用はいくらぐらいになるんですか?


あ、はい。これが当事務所の報酬規定です。
いろいろ選択できるようになっているんですが、労働事件の場合皆さん着手金無しの成功報酬方を選ばれますね。支払いの総額にそんなに違いはないです。
最初に事務手数料で3万5千円だけ頂ければ終わるまで請求無しです。会社に送る内容証明等の通知書とかの事務などもそれで。

裁判費用すなわち裁判所に支払う訴訟の印紙代なんかは相手方に請求するので、事務手数料の中からとりあえず立て替えます。裁判で認められれば印紙代はかかりません。



弁護士費用は払わせられないんですか?



それはごく限られた裁判の場合にしか出来ません。このような労働裁判ではご自身で払っていただくことになります。



成功報酬金はいくらぐらいになるんですか?



取得できた経済的利益の25%になります。
今回は金額が大きいのであまり関係が無いですが、最低報酬金が40万円になりますので取れた金額が少なくても40万円は原則いただくことになります。



4分の1は支払わないといけないと。
例えば400万円取れても手元に残るのは差し引き300万円になるんですね。



あと、裁判期日5回までは無料ですが、超過すると一期日ごとに3万円頂いてます。



裁判が長引くとさらに支払いが増えるんですね。だいたい何回ぐらいかかるものなんですか?



そうですね。会社が徹底的に争う姿勢であれば10期日ぐらいになることもあります。10期日だと超過が5期日でプラス15万円になります。



諸々結構費用かかりますね…。
弁護士費用分までは金額的に譲歩してでもなるべく訴訟外で解決できるようにとりあえず頑張ってみます。
今日はありがとうございました。


早く請求しないと2年前からどんどん時効で消滅するので請求するなら早い方がいいですよ。
あと、先程お話した付加金についてはただの請求だけでは時効が止まらなくて、訴訟を提起してはじめて時効の進行がストップします。

未払い残業代ついては2年分でも、付加金の倍額の対象になるのは1年10ヵ月分とかになることもあるので。


そうなんですか。とにかく話し合いでダメだったらすぐ訴訟ですね。


では、またお待ちしてます。


また来ないように頑張りますw

では(・ω・)ノシ



次回

潜入、タイムカードを見つけ出せ。











近況&これまでの経緯12 弁護士事務所に行ってみた

お久しぶりです。更新が少し止まってしまいました( ̄▽ ̄;)

近況としては、労働基準法違反で会社を刑事告訴してきたのですが、告訴状とその証拠書類の準備に時間を費やしていました。無事受理されたのでブログ再開です。



では、これまでの経緯の続き!



この時点ではまだ会社と話し合いで解決することを目論んでいたので、頼むか頼まないかは別にして話だけ聞いてみようという気持ちでした。
我々に先んじて請求している2人が依頼している弁護士の方が話が早いのでそこに行くことに。


(初回相談無料のところが多いと思うのでこれから労働裁判しようと思う方は、軽い気持ちで行ったらいいですよ!この手の労働裁判は過払いに代わる新たな金脈と言われているので弁護士さん的には多分超ウェルカムw)




インターホンで名前を言って事務員さんに部屋に案内されちょっと待つように言われる。
しばらく待って出てきたのは若い男性の弁護士。
挨拶を交わす。

第一印象としては、シャイな感じで一見頼りないぞ…大丈夫かな…(´・ω・`)




とりあえず双方代理や利益相反行為になると受けられないので、調べるので氏名と生年月日をこの用紙に書いていただけますか?



なんとなく意味は分かるけど、一応どういうことか確認。



相談をお聞きする前に例えば3人が他で会社側として何か裁判や紛争に関わっているとか、事務所として今受けている依頼者と利益が相反するような事にならないか念のため確認しておきたいのです。



それだけの情報で調べられるんだ。なんだかこわいわぁw



チェックを無事通過し本題へ。


前の2人と同様で残業代の請求を検討されているということでよろしいですか?


そうですね。まだ在職中ですが。


あ、まだ勤めてみえるんですね。辞めるつもりはありますか?


成り行き上そうなるならやむを得ないというか致し方無いとは思います。


そうですね、なかなか会社に請求をしながら働くというのは実際難しいと思います。必ずしも辞めないといけないわけではないですが居辛いと思いますので。
時効も進行して過去の分が消えていってしまうので、辞めて早めに内容証明郵便で請求通知をする方が多いです。


労基署が入って新しい雇用契約書を書く書かないで揉めているので、まだ会社と話し合う機会が何度かあるので和解するチャンスもあるのかなと考えているのですが。


訴訟外で和解するってことですか?
それは難しいと思います。
前に辞められた2人ついて訴訟が提起されたところなので、今3人について和解してしまうと会社として未払い残業代について認めることになってしまいますし、その和解内容にある程度拘束されてくるので、会社についてる弁護士さんがいいとは言わないでしょうね。


僕達とすれば早く払ってもらえるなら多少金額的な譲歩も考えられますし、自分達にだけ払ってもらえれば他には一切口外しないという条件で交渉できないかなと。


それなら可能性は0では無いかもしれません。
和解に口外禁止の条項をつけることはあることですが、必ず守られるという保証は無いのでそこを会社がどう考えるか難しいところですね。
いずれにせよ訴訟外で和解をするというのはリスクがあります。


というのは?


裁判所で和解すれば、判決と同様で強制執行いわゆる差し押さえなんかが出来たりするので回収しやすいですが、訴訟外とか、例え裁判してたとしても裁判所が関与しないところで和解してしまうと強制力が無いので払ってもらえなかったり、回収出来ないという可能性もあります。


じゃあ訴訟外で和解して和解内容を例えば公正証書とかにするならどうですか?


それなら大丈夫ですが。
しかし今受けているお2人ついても交渉段階で会社から全然まともな回答が無いですからね。
通常であれば比較的早く決着がつく労働審判という手続きをしてそれでもまとまらなければ訴訟に移行するというのがよくあるスタイルですが、いきなり訴訟にしているのでなかなか一筋縄ではいかない会社だと思いますよ。


(話し合いで解決するのはなかなか難しいそうだ…。)


つづく


次回も弁護士事務所編


労働審判とは?
証拠は何を集めたらいいか?
気になる弁護士費用は?

大義は無駄だが役に立つ

働きながら会社と労働条件について交渉する。




労働組合があればまだしも、中小のワンマン企業であればこれは現実的には結構難しいことだ。



「未払いの残業代を請求する。」



当たり前のことを言うが、これは本来貰うべきものだったのが未払いだったので払って下さいと言っているだけだ。
しかし、何故か請求することと辞めることとがセットになってしまうのが現実なのである。
たいていの場合、立場を悪くするためおくびにも出せないのだ。



働いている会社を辞めるというのはこの日本社会においてそんなに簡単なことではない。



お金の計算も含めたいろいろと準備が必要である。在籍期間が短かったり、転職を何度も繰り返せば根気の無い人と敬遠され次の職はなかなか決まらないかもしれない。
 


気に入らないなら他に行けばいい、ブラック企業だと気付いたら早く脱出すべきというのは理想論であり、分かってはいるが事はそう単純でないことが多いのではないだろうか。
就職先を探し入社することを決断するのと同様に、辞めるにもまた辞めるためのスケジューリングやプランニングが必要になるはずだ。




話を戻そう。



払われてこなかった残業代について、在職しながら会社と交渉する。以前にも書いたかもしれないが、やはりこれにはきっかけと大義名分が必要になる。



もともと文句を言ってすぐ辞められるような人であれば、そもそも1ヵ月か2ヵ月の時点で話になっている。
しかし、ずっと何も意義を唱えなかったから未払い残業代が何年分も貯まっているわけで、それを突然急に請求するというのは奇襲のようでなんとなくうしろめたくなってしまう。




何度も繰り返しになってしまうが、本来貰うべきものだったのが未払いだったので払って下さいというのは当然のことであり、そんなことまで思い巡らせるのは杞憂であるが、単純ではないのだ。




回答書において、みなし労働でも裁量労働でも無かった、過去にそう説明していたなら間違いだったと会社が言ってきた。
これまで社員もそういう説明を受けてきてそう思っていたが、その前提が崩れたということになる。
そして今回、固定残業制度を新しい概念として取り入れようとしている。




で、あるならば、




今までは残業代が付かないような特別な雇用体型が無く、通常の雇用形態だったということであり、発生してないと思っていた残業代が実は発生していたということになるので請求するに至ったという論拠。大義名分ができたのだ。


もちろん本当はそんな流れを汲むことは無駄だ。払われていないので請求します。で良いのだ。


しかし現実は実質立場の弱い労働者側が使用者側とガチ交渉をするには無用であろうが全てのスジを通すことでやっと土俵に上がれるのだ。

実を言えば、きっかけとなった労働基準監督署が入ったのも偶然では無い。(今はまだ詳細は言えない)
そして会社からの回答も意図して引き出したものだ。


闘う下地は作り上げた。さあ進もう。




次回、弁護士事務所に相談にいく。




これまでの経緯11 会社からの回答書

今回は早速、これまでの経緯10からの続き。



質問書に対する会社からの回答が来たのは8月末のことだった。解雇になる約40日前である。

営業会議の場で書面が配布され説明があった。



平成28年8月〇日

雇用契約書に関する質問書」に対する回答


1.本社に出社後に各営業所に出社する業務形態となる為、就業場所を本社とする修正をしてほしい。


就業場所は勤務場所と考えていましたが、修正は可能です。



2.従来の給与明細より基本給、調査補助給、職務手当、住宅手当、資格手当、通勤手当の内訳を変更した理由について説明がほしい。


労働基準監督署より指導を受けて、他社並みにとの指導で、割り振りしました。通勤手当てとすると車両手当とするより税務上皆さんの手取りが増えるので選択しました。他意はありません。



3.固定残業代を職務手当として支給している旨の説明は入社前、入社後共に無く、先般の面談時まで何も話はありませんでした。今回、職務手当を固定残業代とする理由について説明がほしい。


殆どの住宅会社がその職務の性質上、営業社員へ残業代を手当てしていないと考えています。今回労働基準監督署の指導により、固定残業として明文化しました。処遇、給料もこれまでと同様です。



4.基本的に本社と営業所での勤務で、顧客訪問時も携帯電話で常に報告、連絡が取れる状況です。原則直行直帰も禁止されております。やむを得ず直帰する場合も必ず連絡をし許可を得ています。このような勤務状況でみなし残業を適用出来る理由の説明がほしい。


みなし残業とか裁量労働とかは当社の業務では適合しないことが分かりました。過去間違ってこの言葉を使っていたことがありましたが、当社では規定していません。


5.6.休日が年間105日とこ事だが、現状取れていない。今後どのように取得管理するのか。祝祭日の振替は取得できるのか。


現状の形式を基本として、年間105日の休日を取得して下さい。祝祭日の振替は各自取って下さい。


7.1人待機時の休憩について


休憩は各自工夫して取って下さい。


8.就業規則、賃金規定等各種規定について

各種規定については総務部に備え付けますので、いつでも見て下さい。

以上

答えていない部分もあり期待されたものでは無かった。

特に2と3についてだ。
この頃、会社と事を構えるにつきいろいろ調べていた俺達は、

給料明細の内訳について、そのままにして職務手当に固定残業を含むとすると残業について最低賃金を割ってしまうから職務手当の割合を増やしたかったという本音に気付いていた。
なのでこの回答について嘘の説明をしていることに憤りを感じたのだった。


そしてこの文言だ。
殆どの住宅会社が営業に残業を手当てしていないと考えている。

だから何だと言いたいw
どこも同じだとか同業他社では当たり前とかいうブラック企業にありがちだが言い訳にならないことを平気で言ってくる。




ですか?




他社のことは知らないし関係も無いし、紛争が起きていないなら他社は他社で法律に則って論拠が成り立つ整備がされているか、あるいはそこの社員が泣き寝入りし会社から搾取され続けているかのはずだ。






固定残業制度を導入したいのであればその分を上乗せすべきで、これまでの給料総額を変えないまま固定残業制度だけを導入すれば実質的には給料が大幅に下がってしまうことになる。


他にもあるが今は省略。




ただ4についての回答だけは大きかった。

みなし労働時間制や裁量労働制は当てはまらないことが分かった。過去にそういう説明をしたなら間違っていた。

と。

その後、会社と話をしていく中でこちらの大義となる部分になっていく。


その部分、次回でもう少し詳しくやります!








労働実態と事業場外みなし労働時間制について分かりやすく



こんばんは。元社畜です。


早速ですが、今日は労働実態事業場外みなし労働時間制について書きます。


労働者から残業代未払いを請求されて訴訟や労働審判などになった場合、会社側が争点としてくる典型、セオリーともいうべきなのが労働実態や事業場外みなし労働時間制です。


労働実態で争うというのは、まあ記録上は確かに会社には残っていたんでしょうけど本当に毎回仕事してたの?いただけで仕事してなかったんじゃないの?本当は遊んでたかもしれないよね?いや、絶対遊んでたねこれは。その分は払わないよ。というものです。






労働者としては誰が好き好んで会社に残るかいな!ふざけんなよ《゜Д゜》ゴラァァァァァァァァァァァァア!!と言いたくなるような主張ですが、こういう逆撫でするようなことを平気で言ってきますw





もちろん主張はしてもそれが証明(例えば全く業務に関係ないサイトやyoutube動画見てたブラウザの履歴とか)出来なければ採用されないわけですが、少しでも何か見つけようものなら1日だけとは限らないから概算で毎日引くべきとか主張してくる可能性もあります。





そしてもう1つが事業場外みなし労働時間制です。


事業場外労働編集

労働者が労働時間の全部又は一部について事業場外で業務に従事した場合において、労働時間を算定し難いときは、原則として、所定労働時間労働したものとみなす労働基準法第38条の2第1項)。

という条文があって、これは何をいっているかというと、

営業のように1日の大半を社外で労働するなど労働時間の算定が困難な業務は、

いつ仕事が始まって終わるか、仕事してるかサボってる休憩してるかも分からないし、その仕事がどれだけかかるもかも定かじゃないし、いちいち把握もしてられないし、算定できないから、もうなんでもかんでも所定労働時間(定時から定時の間)で働いたことにしておこうというものです。


だから事業場(会社)外にいる間は残業のカウントしませんからー!



っていう主張をしてくるわけです。



いやいやいやいや、普通にやってたら絶対定時に帰れまてん!毎日残業するの確定ですわって場合もあるので、その続きの条文で、


ただし、当該業務を遂行するためには通常所定労働時間を超えて労働することが必要となる場合においては、当該業務に関しては、当該業務の遂行に通常必要とされる時間労働したものとみなす(第1項但書)。

この場合において、当該業務に関し、労使協定があるときは、その協定で定める時間を当該業務の遂行に通常必要とされる時間とする(第2項)。


と一応あります。でも安心してはいけない。

だって通常必要とされる時間ってなかなか難しいですよね?

この時間あれば通常こなせるだろ!

っていうのと

いやいや現場分かってねえだろ(ヾノ・∀・`)ムリムリ


っていうことになりますよね。



もっとも労働者側としては、


使用者の具体的な指揮監督が及び労働時間の算定が可能である場合は、みなし労働時間制は適用されない。(具体的には、事業場外労働のグループ内に労働時間の管理をする者がいる場合、携帯電話等で随時使用者の指示を受けながら労働する場合、訪問先と帰社時刻等当日の業務の具体的な指示を受けたのち指示通り業務に従事し事業場に戻る場合)

という内容の最高裁判例等があるので、これで反論していくことになります。


今や外回りしてても、携帯電話で上司から指示受けないとかまず有り得ないと思いますので、ほとんどの営業マンは当てはまらないわけです。


会社側は削りたい一方なので、削れそうな部分はどんどん削る主張を出してきます。


いつか未払い残業代を請求してやるって唇を噛んでる方はこの辺りも踏まえて、証拠収集証拠隠滅を頑張って下さいね(・∀・)


前回の固定残業制度と併せて、ここまで理解を深めていただいたところで、これまでの経緯の続きに戻りたいと思います。


次回は質問書に対する回答です。

近頃何かと話題の固定(定額)残業代制度とは

どうも元社畜です。

今日は最近巷でも話題の固定残業制度(定額残業代制度)について描きたいと思います。

固定残業代制度とみなし労働はよく混同されますが意味合いはちょっと異なります。固定残業をみなし残業とか言って誤用しているケースは多いと思います。

固定残業代制度(定額残業代制度)

1日について8時間または1週間について40時間を超えて働いた時間について、会社(使用者)は労働者に対して残業代(割増賃金)を支払う義務があります。※労働基準法第37条

企業側にとっては残業代の計算を行うのはなかなか大変で手間もかかります。

そこで、毎月の残業代はいくらと決めてしまって、この額を基本給に上乗せして支払う制度(←ここ重要!)です。


当ブログのN社の場合、今まで規定に無かった固定残業制度を導入しようというのに、それまでの賃金の総額は変えずに (およそ60時間分の固定残業代を含む)としてきたわけです。

本来であれば、今まで無かった訳ですから60時間分の残業代がいくらになるかを計算して、今までの基本給に固定残業代をプラスしてこないと話が通らないのです。


制度に話を戻します。


もちろん予め決められた時間分(金額)を超えて残業した場合は、その分を支払う義務が発生します。

逆に残業が極端に少ない月でも、あるいは全くない月でも、この定額残業代を支払うことが約束されます。

「それってお得じゃないの?」と思われたそこのアナタ!かなりヤバイです!

この制度を利用すれば、もう残業させたい放題。今日は早く帰ろう!って思っても、給料に入ってるのになんで残業していかないんだ!お前は給料泥棒か!なんて上司から言われかねないのです。



このように残業を半強制的にさせれかねません。働いてる側からしてもとても定時では切り上げて帰れず、心理的には残業代という負債を背負わされたようになる可能性があります。




的確に運用されていれば制度自体は違法ではありませんが、たいていブラック企業がタダ働きさせる手段として使っていることが多い残業制度です。

例え適法に運用しブラック企業ではなかったとしても求人票などで固定残業代制度なんて書いている会社は残業がかなり多い会社だと疑うべきです。


長くなってしまうので今日はここまで。

次回こそ事業場外みなし労働時間制について書きます( ̄▽ ̄;)